ドローンDrone,RealFlight,送信機

RealFlight Evolution

お手軽にドローンの練習をしたい

 ドローン買ったはいいけど、飛ばすには色々準備も必要だし、夏も真っ盛りでクソ暑いし、練習したいけどどうしよ…と考えていた時に見掛けたのがRealFilght EvolutionというPC向けのシミュレーターソフトでした。

 Steamを覗いていてもドローンのゲーム等は割と出てくるのですが、どれもFPV用ドローンのゲームでそれはそれで面白いのだと思うのですが、いかんせんコックピット視点なので空撮ドローンを目視で飛ばした時のような操作(向き合うと左右が逆になる等)の練習にはなりません。

 なので、色々探しては見たのですが、おそらく唯一?ラジコン操縦者の視点で操作出来るソフトがこのRealFlight Evolutionでした。歴史も古いようで、元々はラジコン飛行機やヘリコプターのシミュレーターだった所にドローンも扱えるようになったようです。シミュレートが主なので練習モードとか課題クリアのモードはあるにはありますが、いわゆるゲームした感じではないので練習用と割り切るべきでしょうか。

Phantomっぽい何か。

ソフト自体はパッケージ版とダウンロード版があって、自分はSteamで買いました。日本円で16000円と中々良いお値段するのですが、練習用には唯一無二の存在とあって選択の余地もなく…といった感じでしょうか。

先にも書いた通り、元々はラジコン飛行機やヘリコプターが主で、ドローンは後から追加された歴史のようなので使える機種もドローンはあまり多くは無いようです。ただ、Quadcopter Xという機種が選べまして、これがDJIのPhantomに似た感じの機体で、練習にはこれで充分かなと思います。

屋内も飛ばせます。

ステージはかなり豊富にあって、室内や強風の吹いてるステージとかありました。ただ、室内とかやると分かるのですが、全体的に遠景はリアルではありますが、向いている方向によってパースがかかる感じでも無いのでおそらく書き割りで、そこに小道具のちょっとした柵だったり小屋や岩が少し衝突判定用のコリジョンを用意しているのかな、という印象です。

なので、ゲーム視点で見ると今時…?と思う所もあります。ただ、ドローンの操縦の練習という観点で考えると、目視内飛行の練習という意味ではこれらは特に問題にはならず、逆に上記の仕組み上、ドローンからの視点の映像は作れませんので、カメラを見ながら操作する目視外飛行の練習は出来ないという課題は残るのかな、と思います。

練習に使うコントローラーは

RealFilght EvolutionはDirect InputやXInputに対応しているらしく、当初は自分もPS5のDualSenseをPC繋いでいたのでそれで練習していました。

で、やってて気付いたのですが、操作感が違うんですよね…。ゲームのコントローラーってスティックの入力範囲が中心から一定距離を保つ円状にしか物理的に動かせないようになってますけど、ドローン用のプロポの場合、横軸と縦軸どちらもMIN/MAXで入力する可能性があるので可動範囲は四角形なんですよね。

この辺に対して、RealFlight Evolutionではまんまプロポの形したInterLinkDXというUSB接続型のコントローラーのバンドル版を用意してたり(単体でも購入可能)、プロポで有名な双葉電子では自社のプロポで操作可能になるUSB接続のドングル(受信機)「WSC-1」を販売していたりします。

ただ、InterLinkDXにしてもWSC-1を経由した双葉電子のプロポにしても、ラジコン飛行機やヘリ用のプロポの形をしているのでスイッチ類がやたらと多い&中々高価という事もあってどうしたものかなーと思いつつ、代替案をしばらく探してました。

そんな中見つかったのが、いつもお世話になっているDJIから出ているDJI FPV送信機3でした。

FPV送信機3がRealFlight Evolutionで使えた

DJI FPV送信機3 パッケージ

ネットで記事を漁っている時にFPV送信機3をUSBで接続するとWindowsではゲームコントローラーとして認識するという話を見掛けまして、DJIのサイトで詳しく見てみると、色々スペックが書いてある中に「2.DJI FPV 送信機 3は、Liftoff、Uncrashed、DCL、The Drone Racing Leagueなどを含む、様々なシミュレーターに対応しています。」との表記が。

RealFlight Evolutionの名前はありませんでしたが、挙がっていたゲームをそれぞれSteamで確認するとまぁDirectInputとかXInputで操作出来るゲームかな、という感じだったのでたぶんイケるだろう…という事で購入してみました。まぁ、もしダメでも最近出たNEOとかAvata2に対応してるので将来使えるかもしれないし(怒られる)。

DJI FPV送信機3 中身こんなん

という訳でポイント溜まってたヨドバシさんが速攻で持って来てくれまして、早速USBケーブルで接続して試してみた所、最初認識しなくて青ざめましたが、よく考えればこれは送信機なのでDJIのいつもの儀式が必要なんじゃないかと気付きました。

電源ボタンをトントーーーン(長押し)とすると、あっさりWindows側でも認識しました(^^;。

RealFlight Evolutionを起動して、左右4軸をなんとなく認識してしまえばこちらのもので、後は新しいコントローラセッティング作って、各操作の項目で割り当てたいスティック倒してあげればそのまま記憶してくれました。操作したいのがモード1なのかモード2なのかで割り当て変わってくる感じですかね…?

この四角形の入力範囲が欲しかった

割り当てが無事済んで操作してみると、うん、いつものDJIの操作感ですね(そりゃそうなんだけど)。ちゃんと四角形の範囲で操作出来て違和感は無くなりました。金属製の長いレバーもやはり操作しやすいですね。

若干気になったのはPS5のコントローラーで練習していた時に比べると微妙に最高速度上がった?という印象を受けました。今までコントローラの設定悪くてMAXまで入力出来ていなかったんでしょうか…?

まぁ、何にしてもこれで違和感無く操作できるので、練習環境としては出来上がったかなーという所です。合間合間で練習していこうと思います。

余談

9月の連休中に家族旅行を装って箱根でドローンを飛ばそうと思ってFlyersさんに許可回りお願いしたりしてたんですよね。箱根駒ヶ岳の山頂と箱根スカイラインの中にある箱根芦ノ湖展望公園の2か所を。

で、実際行ってみたら地上は37℃の猛暑日だったらしいですが、芦ノ湖周辺は涼しい風が吹いて26℃くらいと、絶好の観光日和だったのですが、この風が良くなかったらしく箱根駒ヶ岳を昇るロープウェイが強風で運行取りやめに。( エーッ!!

翌日も風速25m吹いたとかでロープウェイが運行する事は無く、では箱根芦ノ湖展望台の方へ…と向かったのですが、箱根スカイラインの入り口辺りから物凄い霧…(-_-;)。まぁ、霧というか雲の中に入っちゃった感じでしょうか。

絶望に打ちひしがれながら辿り着いた展望台は…ここはあの世かサイレントヒルか、みたいな世界が広がっていたのでした…。

ドローン飛ばすのってどんなに意気込んで準備していても、天候の前には一蹴されるんだな…と改めて実感した次第であります…orz。

ドローン,ラジコン,写真Air 3,DJI,Drone,空撮

気が付けばセミが鳴き散らし、毎日"危険な温度"とかいうワードがニュースから流れてくる昨今、いかがお過ごしでしょうか。この夏、自分は新しい撮影機材を導入してみました。

写真とラジコンカーの先に

 ブログではあまり書いていなかったのですが、筆者の趣味として写真とラジコン製作というのがあったりします。前者はα100に始まり過去にはモデルさん撮影したり、街角スナップ撮りに出掛けたり、今はすっかり家族写真が多くなってますがα7C IIを片手に写真を楽しんでいます。後者はコロナで緊急事態宣言とか出てあまり外に出掛けられなくなった辺りから、それじゃ家で楽しめる事を…という事でラジコンカーを作り始めて気が付けば6,7台はあるような気がします。

去年α7C IIに乗り換えました
これよりもう少し増えてます…。

 その辺の延長なのか、Amazonのセールなんかで見掛ける度にずっと気になっていたのがドローンでした。最近はテレビのロケ映像なんかやYoutube辺りでも結構空撮映像を見掛けますよね。ああいう人の手だけでは撮れない映像を撮れるっていいなぁ…と思う所がありました。

 ただ、ドローンに関してはかつてはお祭りの中に堕ちてみたり、首相官邸に堕ちてみたりとネガティブなイメージも強いのは重々承知だったので、半年ほど前から興味津々、サイト漁ってみたり本買ってみたりしてポチりたい衝動を抑えつつ(^^;、下調べを進めていました。

 調べ始めると、ドローン初期の混沌とした感じはなくしっかり法も整備されていて、むしろ法で雁字搦めになっていて一個人が飛ばすとなると手続きがかなりあって大変そうに見えます。Youtube辺り眺めると、その辺の詳細を丁寧に解説されている方も多く、一つ一つノウハウがあるんだな、面白いな、ともはや興味が深まるばかりです。

 仕事で使われている方もいるぐらいの業界ですし、趣味として取り組むのなら、真面目に勉強してみるのも面白いかもな…という所もありまして、手を出してみる事にしました。

どれを買うか

 まぁ、まずは物が無いと始まらないので機種選定です。ドローンには航空法による規制の対象外となる100g未満のトイドローンという比較的手軽な種類もあるのですが、いずれもその軽量さ故、屋外で扱う事は難しいようだったので今回は選択肢に入らず。

 さらにAmazon眺めてると4Kとか取れる奴でも3万円ぐらいからあったりするのですが、この辺も調べるとリモートIDに対応していないものが多く、国内で飛ばすにはナンバープレート的なリモートIDのユニットを外付けする必要があるようです。で、このリモートIDのユニットが2万円前後してるようなので安いからと言って飛び付くと結局面倒な事になるので、また一考…。

 初心者向けドローン、という感じで調べると現状ではまず間違いなく中国のDJI社のドローンが薦められる事になると思います。色々見てみましたが、個人の空撮向けとなると圧倒的なシェアがあるようです。なにせ、アクションカメラのOsmoシリーズやジンバルもやってるので空撮ドローンに必要な技術のカバー範囲が広く、量産性から来るコスパや性能で有利なようです。

 一番最初のころはParrotというフランスのメーカーの「AR.Drone」に憧れたなぁ…という思いもあったのですが、今はDJIに押されてプロ向けにシフトしたようです。

 そういう時の流れなどもあり、メーカーに関しては正直選択の余地無くDJIに。さて、それはどの機種を…と思って、ここは相当に悩みました。懐具合もあるので、最初だし、まずは手軽かつお財布にも優しい入門機で入りたい…という所でDJI Miniシリーズで考えていました。Miniも購入可能なものはMini2,Mini3,Mini3 Pro,Mini4 Proとあって違いを確かめる為、雑誌やカタログ、Youtubeと睨めっこでしたね…。結局、最初なので衝突検知のカバー範囲が広いのが欲しいな、という事でMini3 Pro、Mini4 Proあたりがターゲットになりました。

Amazonプライムデーの季節がやってきた

 そうこうしているうちにAmazonのプライムデーの時期が近づいて来てまして、いつもこういうタイミングでDJIの方もセールをやるというのを聞いていたので、期待して待つ事に。実は色々調べてた時に春頃はMini3 Proのセールがあったそうで、これが再び開催されるならMini3 Proも有りだし、Mini4 Proも安くなるなら障害物検知が全方位になるしこれも有りだなぁ、全方位っていう意味では一つ上のクラスのAir3も安くければ有りかもなぁ…と悶々とした日々を過ごしておりました^^;

 で、結果どうなったかといいますと、やはりプライムデーに合わせてDJI側のセールも始まりまして、対象になったのはMini3無印とAir3でした。DJIのセールは全体的に安くなる感じではなく、特定の機種がピックアップされて安くなるみたいですね。

 Mini3には障害物検知が下方向にしか付いてなくて、個人的にはかなり不安だったのでパス。…となるとAir3で、20%ほど割引されていたのですが、実はこれによってセール対象外のMini4 Proを買うのとほぼ横並びになりました。

 これはだいぶ悩ましかったですね。α7CIIを使ってる手前、軽量コンパクトには相当の意義を感じたのですが、しばらく細かい情報収集とかして以下の理由でAir3を選ぶ事にしました。

  • どちらも1/1.3型センサーの24mmを持っているのは同じ、加えてAir3には70mmを持っているのですが、これが丁度スチル的には24-70mmのワイド端とテレ端になり感覚的には使いやすそうに思えた。
  • Air3の方が上昇下降速度(Air3=36km/h, Mini4 Pro=18km/h)、水平方向の最高速度(Air3=75.6km/h , Mini4Pro = 57.6km/h)は高いことからピーク性能を使わずとも、出力の大きさから安定しそうに思えた。
  • Air3のバッテリーがMini4のそれと比べると飛行時間ほぼ同じで価格は倍近くしている事からセールの恩恵が大きく感じられた。
  • これは遠い将来すら影響あるか分からない話ですが、DJI的にはMiniとAirで立ち位置の違いがあるようで、Lv3.5飛行に必要な情報を提供してくれるのはAirまでだった。(2024/07現在)
  • 重さは明らかに違うが、並べた写真を見ると大きさはそこまで差はないかな、と感じた(個人的感想)
  • セールになった理由はAir3 Sがもうすぐ発表だからと明確な理由が有り、個人的には噂の1型センサーと1/1.3型センサーでそこまで違うんだっけ…?という感じであまり気にならなかった。

 …などからAir3で行くことにしました。Amazonプライムデーに合わせたセールでは有りましたが、DJI側のセールでもあって、販売店各所セール価格になっていたので、今回はドローン業界ではかなり大手(に見えた)のセキドさんのオンラインストアで購入させて頂きました。ブログなんかも定期的に色々な情報が盛り込まれてますし、虎ノ門に店舗もお持ちで専門スタッフも抱えていて、特殊な分野だけにその辺の安心感から利用させて頂きました。

DJI Air3が届いた

フライモアコンボなのでカバンに入って届きます。太っ腹。

 注文したその日のうちに発送され、翌日には届きました。早速飛ばしました・・・って書きたかったんですが、なにぶんドローン飛ばすまでには色々手順が必要で、最初は国土交通省のサイトに行って個人の登録を行なって、そのアカウントに機体の登録を行なってスマートID(ナンバープレートのようなもの)を発行してもらって、それを機体側にダウンロードして・・・とこの辺の手続きだけでもYoutubeに解説動画色々上げてくれている人が多いぐらいと中々大変です。

 ここではその辺の話は割愛しますが、自分も何日かかけてちまちまセットアップしてやっと部屋の中では飛ばせました^^;

ピタッと止まる精度凄いなぁ、というのが最初の印象。

 さて、ここからが問題です。練習はしたいけど、僕が住んでるエリアはDID区域(人口密集地域)のど真ん中なので、近場の屋外で飛ばす訳にはいかず。セキドさんで購入した際にFlyersというサイトのチケットが付いてまして、これを利用する事で撮影許可などの処理をしてくれるサービスを受けられるようなので、ぜひこれは使わせて貰いたい所です(※)。

※勿論、自分で土地の管理者などに許可を貰うなどの手続きをすれば、このようなサービスを使わずとも飛ばせるので手間との費用対効果は各自判断になります。

◾️Flyersのサイト
https://flyers.plus

 こんな感じで人口密集地域や発着に適した場所、飛ばすのに適した範囲などをWeb上で確認出来て、ここから手続きの依頼を出す事が出来ます。場所によって手続きにかかる日数にだいぶ差があるようなので(ざっと見た感じ5日程度から来年になってしまうものまであった)、その辺に注意しながらお願いする必要はありそうです。

 ここの所、日中が暑すぎるので、もう少し涼しくなったら依頼して空撮しに出掛けたいなと考えています。とりあえずそれまでは屋内で練習とか出来ないかな…と思って調べたりはしているのですが。

 その辺の話は経過見てまた書ければと思います。今回はここまでで、でわでわ・・・。