DTMKOMPLETE,Omnisphere,Studio One,Unity

Studio OneとSynthesizer V

PV作れないかな…?

ちょっと間空きましたね…。前回の6月頃にボステリ店長まで作った後辺りから、うっすらとこれらのモデルを使ってPVみたいの作れないかなーと考えてまして、ちょっとDTM環境を用意してみて打ち込み等をやっていました。本当は1曲出来ましたデーンと掲載したかったのですが、まぁ昔と環境も変わっていて色々調べながら進めてたり、曲自体も昔自分が打っていたものより複雑なコードを扱う曲で入力量も多かったりと、なんだかんだ6月頃から3か月ほど経ってもまだ終わってなかったりします…。

DTM環境の構築

今思うと今年の4月~6月辺りはDTM環境整えるのには凄い良かったのかも知れません。

セール凄い多かったんですよね。先のVOICEPEAKの時もそうでしたが、DLSiteの方でSynthesizer Vとかの声データやエディタが20%オフ+クーポンで15%オフぐらいのやってて破格で揃えられましたし、ベースとなる音源のKOMPLETE 13もちょうど半額セールやっていたりと、かなり格安に良い環境作れました。

DAWはStudio Oneを選択

一番基礎となるDAWのStudio Oneだけはどうも年末にならないとセールにならないっぽいのですが、そこまで待ってるのも時間の無駄なのでこれは素直に導入。AI版を試用していたCubaseと迷っていたのですが、通常価格ベースだとStudio Oneの方がお得感あったのと、個人的に仕事でツール作っている身としては、やはりベースが新しい世代のものの方が、不具合を未然に防ぐ施策がされてたり、後からの機能追加もしやすく作られていたりするのが容易に想像出来るので、ここは元Cubaseの開発陣が一から作り直したと言われるStudio Oneを選択しました。

Studio One、Cubaseに比べると情報が少なく…みたいな話をちらほらWeb上では見掛けるのですが、今の所、僕が初期で困った事や使い方が分からなかった機能などに関しては、ググるとかなり大量に情報が出てくるので、近年急激に情報が増えてるのかな、という印象を受けました。(そのせいか、ググった内容が以前のバージョンのもので若干操作が違う、みたいな事は少しあります)

音源どうしようか

以前の経験…といってもハードウェア音源主流の時代ですが、その辺からたぶん音源は後から追加していくより、最初に少し高くても音色が多めに入ってる定番の奴を買って使い込むのが良いだろうな、と考えてました。

Omnisphere2のパッケージ

ネットで色々調べていくとOmnisphere 2というのが凄いらしい、一生かかっても使いきれない程の音色量で高品質!…とかいうのをチラホラ見掛けて、これもまた軽いセールをしていたのでこれでいけそうかと思って導入。

で、ちょっと弄ってみたのですが、確かに凄く重厚なシンセ音や燃えるピアノから発する音とか特殊極まりない音とか入ってるし、ベース周りはズンドコ響く好みの音も多くて、これはこれでユニークな曲を作る意味では色々な用途がありそうなのですが…何かの曲を模すための最初の一本では無かったな、と(^^;。(たぶん、EDM系とかで最初から作曲するつもりの人にはこれでいい気がしますが…。)

やはり復帰当初は好きなロック系の既存曲の打ち込みから始めようと思ったので、いわゆるGS音源やGM音源のような、ピアノ、ギター、ストリングス、ブラス…そして基本的なバストラやスネアのドラムセットみたいな生音を揃える必要があるという事でもう一度見繕い直してKOMPLETE 13を導入。こちらは運よく一番下のグレードのSELECTを半額で入手出来るバウチャーコードをWeb記事から見つけ、更にアップグレード半額セール期間中だったのでちょっと手順を踏んだら大変お得に入手出来ました。

KOMPLETE13の方はOminishpere2とは対照的に、一つの音源のプリセット音色が色々入っているものでは無くて、多数の音色プラグインの集合体となっています。なので、使うプラグインによって操作がまちまちで統一感が無かったりはするんですが、生音系は一通り揃っている感じで、僕も今はこちらをベースに打ち込みしてます。

Omnisphere2はUSBメモリ提供だし、KOMPLETE13に至ってはHDD提供だったりするので、インストールする環境にもそれなり空き容量が必要ですね。自分はマシンにSATAのSSD1TBを追加してそこにインストールしました。なんだかんだお金かかったな…(^^;

まぁでも、どちらも物凄い数の音色入ってるんで当面はこの2つだけで行けそうです。後はじっくり使い込んでみるだけ、と。

合成音声エンジンどうしようか

これに関してはサンプル散々聴いて、個人的にはSynthesizer V系の声が好みだったので、そちらの声をDLSiteのセール時にいくつか導入しました。トークではCeVIO系も愛用しているのですが、ソングに関してはVOCAROIDっぽいイメージに寄せたいのであれば有りかな、とも思ったのですが、今回はその逆を行きたかったのでSynthesizer V系にしました。

打ち込みが全然終わらない

まぁ、元々仕事終わった後に夜な夜なやってて、ゲームしたりする日も多々あるので、ペース的には亀なのですが、最初に手を付けた曲が3か月経っても終わっていません…。とは言え、飽きてるとかいう訳でも無くて打ち込み自体は悪戦苦闘しながらも楽しく進められているので、まぁ年末までには終わってるでしょ…ぐらいの長期スパンで考えるようにします。

最終的にはPVに出来たらなぁ…と思う所があるので、気分転換にその為のUnity周りを弄ったりもしています。

映像まで揃えるとなると、どんどんゴールが遠くなっていってしまうので、どういう形でキリを付けるかが中々悩ましい所です…。とりあえず、完成後のドーンと掲載は無理だと分かったので、今後細かいネタをちょろちょろ書いて行こうかなと思案中です。

CGRecotte Studio,VRM,Vroid,VroidStudio

前回の話の通り、VRoid Studioから出力したVRMファイルをBlenderに持っていき、そこでメッシュの追加やマテリアルの調整などを行うことでボステリ店長のモデル自体は出来ました。…が、そのモデルをBlenderから再度VRMファイルで出力し、Recotte Studioに持っていこうとすると、クラッシュが発生して読み込めないという状況にブチ当たりました。

他のツールでは読み込めているVRMである事、VRoid Studioの公式サンプルAちゃんでも一度Blenderを経由すると同様の現象が起きる事、でも公式サイトには全てのVRMの読み込みを保証するものではない、とある事などから、これは仕様なのか不具合なのかの判断も難しいな、という事でこの点については折角サポートIDもあるので、サポートの方に問い合わせてみました。

で、質問は投げておいて、とりあえず現状どうするか色々検討。やはりUnity環境へ読み込んで再度UnityのVRMでエクスポートするのが可能性あるのかなーと。

Unityに読み込んでみる

はるばる来たぜUnity…

Unityの環境自体は以前、OpenCVとか触ってみた時に構築したのがあったので、さっそくテスト読み込み用のプロジェクトを用意して環境自体はすぐ準備出来ました。で、VRMを読み込むのに必要な情報を「UniVRMをインストールする」や「vrm-c/UniVRM」を参考に自分の環境にもインポーターやエクスポータ等を含むUniVRMをインストールしました。

これだけ出来てしまえば後は単純で、BlenderからのVRMをシーンにドラッグドロップし(UniVRMで読み込まれる)、アセットに登録されているモデルを再度UniVRMでエクスポートします。

Recotte Studioで動いた!

Unityからエクスポートしたボステリ店長のVRMファイルを恐る恐るRecotte Studioの話者設定に指定すると・・・今度は読み込めました!どこかちょっとフォーマットが違うんでしょうかねぇ…。

どうにか到着した店長

折角読み込めたので、早速軽いサンプル動画を作成してみました。

パピフォンの声はCeVIO AI、ボステリ店長の声はVOICEPEAKを割り当てています。2つの合成音声ソフトを同時に使用していますが、割と違和感無く行けましたね。なお、ボステリ店長、もう少しおっさん声で良かったんですけど、VOICEPEAKはイケメン声しか無くて…(汗

何はともあれ、これで自分のアバターを登場させる、対話動画を作る、という目標は一応達成出来ました。

AHSのサポートさんから返答がありました

実はそんなこんなしてるうちにあっという間にRecotte StudioのサポートをしているAHSさんから返事のメールが届いておりました。全文を公開するようなことはしませんが、要点だけ記載しておきますと、

  • 現在、VRMの読み込みに関してはVRoid Studioで検証しており、Blenderを含めそれ以外のツールから出力されたVRMに関しては検証確認は出来ていない
  • 現状ではVRoid Studio以外のツールで出力したVRMファイルに関しては非対応という仕様

という事でした。まぁ、概ね、デスヨネーという所ではありますが、回答して頂いた事でモヤモヤせずに済みますね^^;。 そもそもRecotte Studioの3D話者モデルってMMDの方がベースだと思うので、VRMと両対応している時点で色々大変というのは想像に難しくなく…となれば正式なサポート範囲もそんなに広げられないでしょうし。

ただ、最後に一文ありまして、VRMファイルの提供が出来るなら開発元に要望として転送しますよ、と言って頂けました。なんという神対応…。ここはご厚意に甘えてVRMファイルを提出させて頂きました。この場合は僕の変なデータよりはより一般的なデータの方が良いだろうと思って、VRoid Hubに上がっている公式サンプルAちゃんをBlender通したものを同じ現象が起きるのを確認してから提出させて頂きました。

まぁ、あくまでも1ユーザーの要望なので(*1)まったく実装される確約はありませんが、いつかそのまま読めるようになったらUnity通す必要も無くなってスマートで良いなぁと楽しみにしておこうと思います。

と、いい感じに収まった所で、今回はここまでとしたいと思います。次は何しようかな…。

(*1)…とはいえVRoid HubなんかにもBlender等で編集済みのモデルは多いので同じ要望持ってる人は割といそうな気もしたり…。

※2022/06/21追記 Ver 1.6.0.0で修正された模様です!

Recotte Studioが1.6.0.0にアップデートされました。アップデート項目の中に、

【修正】
・一部VRMファイルを読み込んだ際にクラッシュする不具合を修正

という記述!これは試すしかないと思い、恐る恐る今までクラッシュしていたVRMファイルを投入してみたところ…問題無く読み込めました!ありがとうございます!

折角なのでクラッシュしていたデータ達で一本(^^;

CGRecotte Studio,Substance,VRM,Vroid,VroidStudio,ZBrush

自分のアバターを登場させたいナ

前回まででサイトの看板娘的なキャラクターを作成してRecotteStudioで動画作成してみたりしました。まぁ、VRoid周りのアプリケーションで遊ぶ時とかは可愛い女の子キャラの方が絵的にも映えるしいいなと思うのですが、反面、自分のサイトで自分の行動、意見について動画にまとめる時なんかは、やはり自分のシンボル的なキャラクターがあった方が良いよなぁと思う所がありました。

という訳で、またVRoid Studioで自分のアバターを作ってみる事にしたのですが、どーにもイケメンしか作れない仕様のようでして、まぁ自分に寄せるのもちょっと無理だな、と。どうしようかなぁ…とApple Musicで音楽聴いてると流れてきたのが、MAN WITH A MISSIONの曲「database」。よし、この手で行こう、我が家には幸いモチーフもいるwとなりました。

尻尾と腰リボン

以前、習作でサクラバクシンオーを作成した事があるのですが、この時、尻尾とリボンはVRoid Studioではどうにも表現出来ない範囲だったので、この部分だけBlenderで調整しなおした事があります。

この時は元々VRoidSudioの持っていたリボンパーツの移動とサイズ調整、尻尾はVroidStudio上の髪の毛として一旦作成したボーンとメッシュを腰骨の方に移動、ウェイト微調整みたいな事をやっただけなので、新規のメッシュの追加等は行っていません。

今回はメッシュを追加するのでその辺が各ツールで上手く動作するものか分からなかったので、実験も兼ねて作業を始めてみました。


ZBrushで被り物を作る

上手く最後まで作業パスが通るかどうかも良く分からない所だったので、今回の方針は兎に角「ちゃちゃっとワークフローを通してみる」でした。なのでクオリティに関しては後で調整すればいいやのノリなのでクオリティアップのテクニックとか求められてる方はごめんなさいです…。

適当に作ったら25万ポリゴン

さて、今回は”時短の為に”ZBrushを使ってみました。Blender等でポリゴンをパキパキ割りながら作っても良かったのかも知れませんが、ブラシでサーっと作って解像度落とす方が速いかもな、という思い付きもあったもので…。

ひとまず、我が家の愛犬(ボストン・テリア)を参考にサクサクっと頭部だけZBrushでモデリングしてみました。眼球は一応後のことを考えて別で作ります。作り方の好みが色々あると思いますが、今回はダイナメッシュを使う事で、ここもあまり深く考えずザクザク描き込みです。

当然、何も考えずにダイナメッシュを使っているので、この頭部だけで25万ポリゴン超あったりします。さすがにこれをそのまま最終アプリにまで持って行くのは重過ぎるので、ここでは複製を取ってからジオメトリ>Zリメッシャーを使って1万ポリゴン程度にまで一気に落としたメッシュを用意しています。

ポリゴン削減にはもう一つ意味があって、この後段のSubstance Painterがあまり多いポリゴン数を持って行くと重くなるなどトラブルの元になる事が多いそうで、予防的措置でもあります。

UVの方はZBrushの方でZプラグイン>UVマスターを使用してこちらもほぼお任せで作成しました。(…が、後々ここはもう少し要調整だな、という事が分かりました^^;)

ある程度形状が出来た所でZプラグイン>FBXインポートエクスポートで.fbxファイルとしてエクスポートしておきます。

Substance Painterで着色

FBXで出力したボステリ頭に色を塗ります。いつもだとUVガイド見ながらAffinity Designerで作成するのですが、これもSubstance Painterで作成した方が時短になるだろうかという事で使ってみています。ハイポリモデルもあるのでそのうち別の遊び方も出来るかもな、というのもあります。

Substance Painterでテクスチャ作成

うーん…。UV適当に作ったせいで顔周辺の解像度が足りないですな…。まぁ、モタモタすると即死亡または解放できないよとどこぞの神がおっしゃってたので、ここではとりあえずそのまま作業続行。

そもそも、最終的にはVRoid Studio連携アプリ等へ持って行く予定なので、トゥーンシェーディングなんですよね。なもんで、使うのはカラーマップぐらいかなぁ…という所でしょうか。ここでもあまり深く考えず着色だけしたら各テクスチャを単体テクスチャとしてエクスポートしておきました。

Vroid Studioで本体を作る

まぁ、ここに関してはいつも通りというか、通常のVRoid Studioの作り方で。

ボストン・テリアモチーフなので黒ベスト+白いシャツでカラーリングを寄せて、今回は自分のアバターという事もあり、普段愛用しているタミヤのエプロンのような何か(^^;を重ね着機能で作成してみました。

頭は被り物を被っちゃうので、髪が飛び出さないように坊主頭を選択。極端な話、顔のメッシュもいらないのですが、なんとなく無けりゃ無いで表情まわりのモーフとかでトラブりそうな気もしたので今の所そのままにしてあります。

で、VRMで出力しておきます。

Blenderに読み込む

ここまで出来た所で一応リソースとしては揃いましたので、今度はBlender上でこれらを読み込んで行きます。

Blenderには比較的標準的に皆さん使われている「VRM_Addon_for_Blender」をインストールしてあります。これのインポート機能により、VRoid Studioから出力したVRMを読み込みます。

今のBlenderだとFBXは標準で読み込み機能を持っているようなので、続けてボステリ頭のFBXファイルを読み込みます。ボディ側とスケール感とか全然違うと思うので、この辺は読み込んだ後に調整しました。

ZBrushからFBXでやってきたボステリ頭は当然、マテリアル周りはボディと全然合わないので、この辺は要修正です。基本的にはボディ側のパラメータ設定を見つつ、同じような構成にしていけば良いかと思います。シェーダ関連はボディ側が「MToon_unversioned」になっていたので、ボステリ頭側もそれに併せました。それと同時に、Substance Painterで作成したカラーテクスチャをMain TextureとShade Textureで刺しておきます。

目玉はBlender側の球モデルで適当に作成しました。シームを水平方向に切ってUV展開しなおしてというあくまでも簡易的な感じですが。

で、最後にボステリ頭モデルをAmature配下に入れてHeadあたりにウェイト振って、キャラとして動かせるような感じにはなりました。

これを再度VRM Addon for Blenderにより、VRMファイルにエクスポートしてひとますの完成です。テストがてら、このキャラをLuppetに突っ込んでみました。セリフは先日購入したVoicepeakの男声を使用して喋らせたものを、Luppetの音声入力に入れています。

UVの関係で解像度低かったり若干色味が頭だけ暗い感じもありますが、これは今後データの方を直していこうかと思います。取り敢えず動作に関しては期待した通り動いているかな、と。

看板娘とボステリ店長の感動の対面の道は険しかった

よし、これで看板娘キャラであるパピフォンとボステリ店長との掛け合い動画が作れるぞ、という事で早速ボステリ店長のVRMをRecotte Studioの話者選択画面から読み込み~!

なんで死んでしまうん…?

・・・ですよね、人生そんなに甘くないですよね。まぁ、トントン拍子で進んだ時に限ってメインの舞台ですっ転ぶもんですよね…。

とりあえず、例外が発生しているようで何度読み込んでもクラッシュになってしまいました。まぁ、僕の作った適当なデータだからどこか直さんといかんのかな~と思って色々検証してみたのですが、実は手持ちの他のVRM対応ツールでは全て正常に読み込めてしまっていたり、VRoid Studioの公式サンプルAちゃんのVRMをダウンロードして、Blenderに読み込み>再出力するだけでもやはり同様の現象が起きてしまっています。

実の所、Recotte Studioのサイトには「全てのモデルデータの読み込みを保証するものではありません」という注意書きがありまして、たぶんこういう辺りはある程度わかってはいるんだろうな、という気もします。

で、次回に続く

・・・という訳でこの辺で躓いて、色々試していたのですが、結論から言ってしまえば、一応目標は達成出来ました。また、Recotte Studioのサポートさんの方にも問い合わせさせて頂いて、現状のお話とかちょっと伺ってみたりしました。今回は長くなってしまったので次の記事でその辺の話を記述出来れば、と思います。話が途中な感じがすごい有るのでなるべく早めに…。

CGAffinityDesigner,Kindle Unlimited,Recotte Studio,Studio One

去年の暮れぐらいにVroidを触り始めてから、あれもやりたいこれもやりたいで久々にツールの導入ラッシュになってたりする今日この頃。ツールも安い物ばかりでは無いので他の出費は押さえたい所ですが、まぁ、おおよそ起こるのが、ツールは導入したもののさてどうすればいいんだっけ?みたいな。

最近はWebを検索すれば欲しい情報はすぐ出てくる事も多いですが、やはりピンポイントな情報が多いですよね。ツール導入直後から手取り足取り教えてくれるサイトなんかは、有名なツールだと見つけられたりしますが、比較的マイナーなツールだったりすると中々そこまでは無い事が多いです。

そうなってくると頼りになるのはやはり技術書だったりします。マイナーなツールでも1冊は日本語版の本が出てたりするものです。

僕もだいたいツール買うと結局1冊は本買うことが多かったんですが、おおよそ予算はツールの分しか考えてなくて、いざ本を購入となると懐に想定外のダメージが行くわけです(^^;

で、昨年暮れからのツール導入ラッシュだったんですが、やはり本を探してるうちに一つ気付きました。

元々、電子書籍の雑誌を読むのが好きでAmazonのKindle Unlimitedに加入してたんですよね。ゲームや写真関連の雑誌眺めたり、ラジコンマガジンも読めたりで、月額980円なんかあっという間に元取れてしまうので。

で、技術書を探してるときにKindle Unlimitedに対応してる本はその表示がされるのですが、最近妙にツール系の技術書で対応してるものが増えた気がします。

超売れ筋なんかは当然Kindle Unlimited化されない事が多いので、まぁ必要に応じて別途購入かな、とは思いますが、とりあえずツールのざっくりとした使い方を学ぶ場合や、購入するツールをどれにするか迷っている時は先に本で操作系とか確認してみて自分に合っているかをより細かくチェックする事なんて使い方が可能です。

自分がここの所でお世話になったKindle Unlimited対応本といいますと、まずはAffinity Designerの本。Affinity Designer自体は凄く良いツールだと思うのですが、日本語の情報はライバルのAdobe Illustratorに比べるとまだまだ少ない状態。

取っ掛かりには充分な情報量でした。基本的にはVroidモデルのテクスチャを非破壊的に描くのに使用するつもりだったので、最初の方のピクセル写真の加工とかはすっ飛ばして、ベクター描画機能であるデザイナーペルソナ辺りから読んだりと、使用に応じてつまみ読みしてます。こういう部分的でも必要な情報を気軽に探してこれるというのはサブスクリプション型のKindle Unlimitedの利点ではあります。本屋でうーん、ここの少しの部分だけ情報欲しいけど、この金額かぁ…ってなった事ありません?(^^;

Affinity Designerに関しては他にもWebデザイン向けの本なんかもKindle Unlimited対応したものがありました。いずれはそっちも読んでみようかな…。

キャラモデルがある程度出来た所で音声合成ソフトで喋らせてみよう!となったんですが、情報量も少なく恐る恐る導入したのがRecotte Studio。Amazonのソフトのレビューなんかも古いものと新しいものが混じってて今はどうなのかな、情報とか余り無いのかな、と心配だったんですが、こちらもKindle Unlimited対応で以下のような本を見つけました。

こんなニッチなソフト(失礼)の解説本、しっかりあるんですね…驚きです。

映像編集ソフトとしては過去にVEGASを弄っていたので、タイムラインやトランジション辺りについては理解していたのですが、Recotte Studioはいわゆる「ゆっくり動画」の作成に特化したアプリケーションで、3Dのモデルや効果をオーバーレイして表示したり、更には音声合成ソフトであるCeVIO AIトークやVOICEPEAKと連携する必要があったりと、ちょっと特殊な操作も多く、この本で操作を学んだものも多かったです。


これは趣味にも仕事にも使ってるPhotoshopでスクリプトを組む時に使う本で、もはやバイブル的な存在ですね。多数の画像とかをちょっと凝った処理とかしたい時にスクリプト組んじゃう時に、あれなんだっけ…とこの本を開く事多いです。実は紙版も持っているのですが仕事場に置きっぱなしなので、家で見たい時はKindle Unlimitedで…という使い方をしています。

昔MIDI関連を少しかじってたのもあって、音声合成弄ってると歌声合成もそのうち使ってみたいなー、そうしたらDAWは何がいいのかなーと頭を過りましたが、そんな時もサクサクっとKindle Unlimitedで当該ソフトの本を斜め読みしてみて雰囲気を得て遊んでみたりもしてました(^^;

このCubase本とStudio One本はそれぞれバージョンがひとつ前なのですが、そこまで大きく変わる訳でも無いですし、著者も同じ藤本健さんなのでブレも余り無いかな、という所です。

僕が最近お世話になった本はこんな感じでしょうか。たぶん、探せば他にももっといっぱい出てくると思います。ゲーム実況の本とかも見掛けましたし、イラスト系では定番のCLIP STUDIO PAINT PROの公式ガイドブックや、絵の描き方自体の解説本なんかもたくさんKindle Unlimited対応していました。

僕はピクセル絵はほぼやらないので恩恵にあずかれないのですが(^^;、イラスト系の本は結構数があったので需要は大きいんでしょうね。


ゴールデンウィークもそろそろ見えてきましたし、休みの時間を利用してKindle Unlimitedで新しいツールや手法を覚えてみるのも良いのかなーと思った次第でした。僕はどうしようかな…。

※この記事のAmazonへのリンクが全てアフィリエイトになってる事はお伝えしておきます。お金がどうのというより、商品画像付きリンク作るのが楽なんですよね…。

CGCeVIO AI,Recotte Studio,VOICEPEAK,VRM,Vroid,パピフォン

キャラの追加を考える

CeVIO AIにより無事、声を得た看板娘ですが、こちらのサイトで扱うネタに関連した軽い動画を作成する場合、やはり掛け合い形式とかの方が分かりやすい、話の進展が早いかなと思う所があります。その辺から、長い目ではもう二人ぐらいキャラを増やしたいなと思っています。

ただ、音声については今手持ちのボイスライブラリはCeVIO AIの小春六花1つだけです。ここに追加するにしても、現状のCeVIO AIのラインナップだとキャピっとした女性の声がずらり並ぶ感じです(※1)。先日のAHSさんの生放送見てた限りの話だと、やはり男性の声なんかはあまり数が出ない…という現実的なハードルがあるそうで、まぁこれは致し方ない所かなぁとは思うのですが、キャラのバリエーション揃えたいと考えるといわゆる売れ筋以外の声も欲しい所です。

当初、朧気に男性キャラ一人、クール系の女性キャラ一人追加したいなと思っていたので、まぁ年内にモデル作って、出来た頃には合いそうなボイスライブラリ出てればいいなーぐらいに考えていました。

…と、長いスパンで考えていたはずなのですが、ここに来て歌声合成のSynthesizer Vで有名なDreamtonicsから音声合成のVOICEPEAKが発表され、先週発売となりました。

VOICEPEAK体験版

発表直後、体験版も弄ってみていたのですがとにかく音質が良く、声にノイズが乗ったりハウる感じとかもほぼ無くかなり自然でした。入力した文字列からのイントネーションの初期割り当てもかなり優秀で、長文入れてもあまり修正を必要とする場面は多くなかったです。

まぁ、将来的にこれを導入出来れば…ぐらいに思って、そっとブラウザを閉じかけていたんですが、やはり商売上手ですよね、4/30までで銘打って公式側で初回限定34%オフのキャンペーンが展開されており、更にダウンロード版ならDLsite.comさんで購入することで各種クーポンの適用が可能になり、結果13000円前後で購入できる状態です。(ちなみにキャンペーン期間外のダウンロード版通常価格は23800円)

■VOICEPEAK 商用可能 6ナレーターセット ダウンロード版/AH-Software 34%OFF 4/30 23時59分まで

6ナレーターセットという名称ながら7人分のボイスライブラリとエディタが入っていてこの価格…(汗。しかもサンプル聴く限り、カッコイイ寄りの男性の声やクールな感じの女性の声もある。4/30までの特価で買うのなら今買っても変わらないか…という事で思わずポチっとしてしまいました…。

嬉しい誤算、Recotte Studioの対応

事前に試用版を触っていたので、導入してもいくつかの問題があるのは認識していました。そもそも先の通り、CeVIO AIとRecotte Studioで環境を作ってしまっていたので、連携機能の無いVOICEPEAKではエディタから素でwavファイルとセリフのtxtファイルを出力してRecotte Studio側に手動で持ってくる必要があるので少々手間だなぁ、と。

・・・と、思っていたのですがVOICEPEAKの発売日にAHSさんの方からRecotte StudioのVOICEPEAK対応のアナウンスがありました。完璧すぎる…。

Recotte StudioでVOICEPEAKとCeVIO AIの両方に連携している所

その日の夜にはリリースされて早速試してみた所、むしろCeVIO AIの連携機能では不可能なRecotte Studio連携側でのイントネーション等の調整まで出来るようになってたりして申し分ない出来。さっそくこれで何か作ってみるか、という事で取り敢えず最初にCeVIO AI連携とVOICEPEAK連携を両方使って違いを確認しながら動画を一本作ってみる事にしました。

VOICEPEAK と CeVIO AI を喋らせてみた!

あーだこーだやって出来たのがこれ。連携機能のUIについては先の通りの違いがあるのですが、実際にボイスライブラリを使って喋らせてみると音質的にはVOICEPEAKの方が破綻は少ないかなと感じるものの、怒りや哀しみの最大表現は今の所CeVIO AIの方が高いかなとも思いました。パピフォンで使用させて頂いている小春六花のボイスライブラリによる所が大きいのかもですが、怒りのキレ具合とか哀しみのヨレヨレ具合とか素晴らしいです。

VOICEPEAKの方はナレーターパックという事もあってか、怒り100%でもそこまでキレる感じではないみたいです。まぁ、ナレーターがキレたら放送事故ですしね…。この辺はボイスライブラリに寄る所も大きそうなので、今後VOICEPEAK向けの個別キャラが発売されるような流れがあれば、そちらはまた違う答えになるのかも知れません。

また、結構滅茶苦茶なパラメータ振っても音声がキレイな事に便乗して、目一杯ピッチ下げて怒り100%で喋らせるとクールなキャラが怒りを秘めている、みたいな表現になってこれはこれで面白い使い方が出来そうだな、と感じました(上記の動画の中でも少し試しています)。

この辺の感触から、キレ芸もやらせたいパピフォンはやはりCeVIO AIで続投、今後用意したい男性とクール系の女性はVOICEPEAKで行けるな、という結論に個人的には至っています。

いや、でも、CeVIO AIにしてもVOICEPEAKにしてもホントここ最近急激に人に近く自然になりましたよね。個人製作とかする人には様々なメリットをもたらしてくれそうです。自分も色々作ってみたいなぁと思います。

(※1)…最近、CeVIO CSの方にいたタカハシがAI化されるという噂はチラホラあるようです(真偽不明)。