ドローンの資格を自動車学校で。~座学と室内練習編
入校の前に
入校の手続きの前に一つだけ自分で用意しておく必要があるものがあります。

機体登録の際にも使用したDIPS 2.0のサイトにログインし、自分のアカウントに対して技能証明申請者番号というのを発行しておき、ドローンスクールの方にお伝えする必要があります。またこの番号自体はこの後の学科試験などでも必要になります。この番号に色々な結果が紐付けられていくと考えて良いでしょう。
学科教材について
学科講習に関してはスクールによってはオンライン講習で受けられる所もあるようですが、こちらでは自動車教習と同様に対面で教わる形になりました。
初日はインストラクターの方と軽く挨拶をし、今後の進め方などを伺いました。この時点では受講者は僕一人だったのでワンツーマンです(気さくな方だったのでプレッシャーにはならなかったですが)。

教科書的な物は3つ。1つは国土交通省発行の「無人航空機の飛行の安全に関する教則」という本で、ひたすらに文字が並んでいます。挿絵なんてありません。まぁ、教則なんでこれを丸暗記出来ればこの中から学科試験の問題が最短距離で出てくる訳ではありますが・・・。
2つ目は「無人航空機操縦士 – 回転翼航空機(マルチローター) 学科教本」で、これは先の教則本をベースに図やイラストを使ってわかりやすく解説してくれている本になります(いらすとや多数w)。座学ではこちらの本が主に使用されました。
3つ目は「無人航空機操縦士 – 回転翼航空機(マルチローター) 操縦教本」となって実技向けの本ではあるのですが、あまり技法的な所の記載は多くなく、一番重要なのは実技試験のコースレイアウトが記載されてるので、その辺の確認かな…と。あとは実技で使うドローン「Phantom」の操作マニュアル的なものが多かったのと、終わりの方にシミュレータの紹介があって先日当ブログでも紹介したReal FlightとDJI Flight Simulatorが掲載されてました(笑)。
これらに加えて、個人的に人気ありそうな本1冊買ってみようかなーという事で買ってみたのが以下になります。
こちらはフルカラーで図解も多く、全体的にとても分かりやすかったです。唯一、気象周りの所が駆け足感というか詰め込み感みたいなのを感じましたが、その辺は試験前に別の本でカバー出来ました。教科書的なものなので、学科試験の予想問題とかは付いていませんが、資格取った後も定期的に更新して一家に一冊あっても良いのかもな、と思った本でした。
最初は2024-2025版を電子版で買ってiPadに仕込んでおいて、通勤中とかに読んでました。ドローンスクールに通ってた期間も長かったので、充分読み終える事が出来ました。
学科講習を受けてみた
今回、インストラクターさんにお伺いして、ご厚意で教室内や実技講習の風景の映像を撮らさせて頂けました。ありがとうございました。 |
ドローンの講習は比較的最近建てられた安全研修センターで行われる為、建物や設備もキレイで心地良く講習を受けられました。こちらの建物は普段は自動車の安全教習の座学などに使用しているので、ちらほら教材などが目に入ったり、タイミングによっては人の出入りも結構あったりと活気があります。

ドローンの方は主に先ほどの2つ目の学科教本を読みつつ、学科試験でよく出るポイントや本に載っていないけど実地で役立つような逸話などお伺いする形で進みました。ただ、二等初学者で10時間という中では結構覚える事も多く、前述の「合格の教科書」本みたいので別途復習は必要かな~という印象はあります。これは飛鳥ドローンスクールさんに限った話では無いと思いますが。
実技講習を受けてみた
確か、僕の時は2日目にはもう実技講習入れて飛ばしてた気がします。座学も実技も並行して進められるみたいなんで、なんなら初日から飛ばす事も出来そうです。 飛鳥ドローンスクールさんでは実技の序盤はDJIのMini系の機体を使って練習します。
安全研修センターの上の方に比較的広い部屋がありまして、そちらを使っての実技講習となります。最初は離着陸の距離感掴む所などから始まり、徐々にスクエア飛行や8の字飛行に移行していきます。ある程度するとATTIモード(GPSによる位置補正や障害物検知が効かないハードモード^^;)など少し難しい課題などにも入っていきます。

最初、DJIのMini系の機体だし、室内だから風も無いし、所有するAIR 3とあまり変わらないかな、と思ってたのですが、これが結構違ったんですよね…。思ったより安定しないと言いますか。ビジョンセンサーは生きてるのでホバリング時は勿論ピタッと止まるんですが、室内のエアコンの気流の影響を受けるのか、出力の違いなのか進み始めた時とかに微妙にフラフラっとしちゃう印象でした。
教習用という事もあって少し型が前のもの(Mini2かMavic Miniあたり?)のようでもあったので、ここ数年のDJI機の劇的な性能向上の差とかもあるのかも知れないですね。以前Air3を体育館で飛ばした際には、業務用のエアコンの前でも影響を感じないぐらいビシっとポジショニングが決まっていたのですが、あれは恵まれていたんだな、と今更ながら思いました^^; 中々色々な機種触る機会も無いですしね…。
実技講習の方は僕の場合は最大でも3時間までで進めました。インストラクターさんの話ではやはり3時間目辺りから、どの人もミスが増えてくるらしいです。実際自分も、そうは思ってなくても微妙なミスが出るようにな感じはありましたね…。体力的にはどうという事は無いですが、やはりドローンの操作って自分が思ってる寄りも短時間で集中力を消耗してしまうようです。
室内での講習の終了
そんな感じでしばらく安全研修センターの方で学科講習と室内での実技講習を繰り返す日々が続きました。3回目ぐらいから受講生も増えて3人になったりしたので、やはり時期的なものはあるようです。仕事で必要なので来年4月までには、という事情のある方もいらっしゃいました。
Mini系の機体に慣れてきたかなーという所で、いよいよ大きい方の機体(たぶんDJI Phantom 4)に移行していきます。少しだけ室内で練習したら、ここからは屋外での実技講習に移っていきます。


この頃には学科講習は10時間全て終わっていて安全研修センターに来る事も無くなります。先述の通り、のんびり進めていたのですっかり寒くなりつつあるのに屋外実技講習に移っていくのでした…(外気温一桁)。