ドローンの資格を自動車学校で。〜屋外練習と修了審査編
実技講習もいよいよ佳境となり、大型(?)のPhantom4を外に持ち出しての屋外講習となります。土日どちらかほぼ限定で進めてきた事もあって、この時点で年を越してまして既に1月です。そう、屋外で飛ばすには寒いのですっ(^^;。自分は山登り用みたいなモコモコのダウンジャケットを持っていたので、これで何とかしのぎましたが、これから資格取る事を考えてる方は屋外講習の時期も検討した方が良いかもしれません…。
さて、飛鳥ドローンスクールさんは飛鳥ドライビングカレッジに併設、という事で屋外で飛ばせるような敷地までは持ち合わせていません。で、どうなるかと言いますと、2つの場所を状況に応じてお借りしての講習という形になります。
僕の練習の時は主に川崎ブレイブサンダースコートを使用した練習となりました。何と川崎駅の目の前です。コートのすぐ隣を京急が駆け抜けて行きますし、逆側はチネチッタでいつもイベントやってる感じで賑やかな所です。こんな繁華街のど真ん中でドローン飛ばすの後にも先にもこれっきりになりそうな…(^^;

むちゃくちゃDID(人口集中地区。飛行は特定飛行に該当)の中ですが、屋根と金網で囲われているので室内扱いになる為、気兼ね無く飛ばせます。ちょっと面白かったのは、駅前という事で選挙期間なんかには立候補者や政府要人が入れ替わり立ち替わりやってくる場所でもあるのですが、ここでリモートID有効にしたまま練習してたら、警護の警察官がやってきた事があるとか何とか…。別に悪い事は何もしていないので毅然とした対応をすれば良いだけなのですが、やはりまだまた飛んでいるだけで平時では無い存在感があるのでしょうね。

基本的にはバスケット用の施設を間借りしてる形になるので、他のコートはちびっこだったり若者がバスケの練習してます。それぞれはネットで完全に仕切られているのでボールが飛んできたりとかは無いです。ただ、音は筒抜けなのでPhantom 4が離陸する度に初めて見るちびっこなんかは興味津々で見てたりするのでちょっとだけ申し訳ない気もします(^^;。
実際の練習は室内練習より広いスペースが使えるので、実際の修了審査と同じサイズのスクエア飛行、8の字飛行が行えるようになります。使う機体はMini系の機体からPhantom 4になっているので、この辺で微妙な感覚は一旦リセットな感じはあります。勿論、大筋の所は変わらないのですけど…。
そして最も違うのは当然の事ながら屋外なので”風”がある事。運悪く、寒波がやってきた時に当たってしまった練習の日は、近隣の建物からのビル風や至近を走る京急からの風が難易度ベリーハードに仕立ててくれました(汗。練習日の1つは機体に任せて自動ホバリングさせてるだけでも、流されるのを防ごうと自動でプロペラの回転数を調節する為、ウォングォン音が上がったり下がったり鳴りっぱなしな状況でした。ATTIモードなんかにしようものならあっという間に流されて行きます。
そんな感じでやはり室内よりはだいぶ苦労しながら経験を積んで数日。いよいよ修了審査の日を迎えたのでした…。
修了審査・・・のハズが。
修了審査の日はこの冬最大の寒波到来の最終日(翌日から暖かくなるという予報だった)でして、寒いの嫌だなーでも寒波前倒しでどっか行ってくれないかなーなんて思いつつ、川崎サンダースコートへ向かったのですが、現場に着いてみると何やらインストラクターさんと判定員の方が渋い表情。
結局、この日の修了審査は強風のためキャンセルとなりました。この状況だと受かるものも受からない、との事で。コートも押えてあったのでスクール側にも負担になっちゃうと思うのですが、この辺の配慮頂けたのは幸いでした。
いざ木更津へ
当初はこのまま行かないで終わるかなーと名前だけ聞いていた木更津の体育館(中郷アリーナ)での飛行ですが、修了審査を確実に行う為もあり翌週向かうことになりました。飛鳥ドローンスクールから車で1時間ちょいぐらいで着きますが、他の受験生の方や判定員の方もいたりして 4人ほどでワイワイしながらだったのであっという間でした。

そそくさと体育館に入ると、まずはバスケットゴールをガラガラと上に上げたり(懐かしい)、パイロン置いたりセットアップを。かなり広い体育館という事もあって、審査に使用するのは反面のみです。写真や画像では人いないですが、審査の途中ぐらいから奥側ではバレーボールの練習が始まったりして賑やかな感じになります。
ご厚意で審査前にも練習時間を頂けました。やはり風を気にしなくて良いだけ、規定通り飛ばす事に集中出来ますね。
ちょっと行った順序は忘れてしまったのですが、修了審査といってもスクエア飛行、8の字飛行の実技だけでは無く、机上審査と呼ばれる飛行計画書を書く際の整合性を問われる筆記試験や、飛行前、起動前、飛行後のいわゆる指差し確認ヨシ!的な口述試験なんかも含まれています。
机上審査については…出題された飛行計画書について、その正当性をチェックしていく内容でした。学科講習ではこれそのものの対策みたいのは無かったと思うんですが、学んだ事をベースにすれば設問に書いてある事は正しいのか、間違っているのか判断していける…と言った感じでしょうか。地図の読み取りからどれだけイメージ出来るかが大きいと感じました。(といっても記号は補足があるので覚える必要は無い)
口述審査については、ドローンを飛ばす前や後の機体のチェック等を行うのですが、これ自体はやる事はもう決まっているので丸覚えで良かったです。ただ、覚えておく項目数は結構ありますし、学科講習でも時間的におそらく1回やって終わりだと思うので、別途、学習は必要だろうなと思います。
僕はインストラクターさんもお薦めしてた SKYROBOT,Inc さんのYoutube動画を片っ端から見て感覚掴みました。口述審査についてはこれを見て覚えれば大方OKかも。非常にありがたかったです。
机上審査、口述審査をクリアしてしまえば、後は散々練習したスクエア飛行と8の字飛行です。なんなく…と言いたい所なんですが、やはり緊張するのと背景がいつもと違ったせいでしょうか、一瞬機体の向いてる方向を見間違えて、妙なふらつき減点入ったような気がします^^;
僕の場合は目視外飛行、夜間飛行の限定解除の審査もあったので飛ばす回数も多く、後半は集中力を維持するのが中々厳しいナーという感じではありました。また、ATTIモードの審査も複数回になるのですが、この点については体育館のお陰で風もほぼ無く、優位な状況で出来て助けられたと思います。
この日の審査は僕を含めて二人で受験だったのですが、朝10時ぐらいから始めても終わったのが14時近かった気がするので、思ってたより長丁場となりました。これから受ける方は集中力も体力も万全で望んで頂ければと思います。
さて、審査終わった所で結果発表です。幸いな事に”合格”を頂けたので、帰りの車のアクアラインからの景色は行きよりもキレイに見えた気がします…(笑)。その後、安全研修センターまで戻って来まして、修了証を頂きまして全ての講習が完了となったのでした…。
気合い入れれば数日で終わる講習をなんだかんだ半年ぐらいかけてやってきましたが、お陰で家族のスケジュールを優先する事が出来ましたし、講習日の合間合間で独自に学科試験対策なんかも進められたので悪い選択では無かったのかな、と思います。
で、この段階では後は学科試験申し込んでパス出来ればすぐ終わりだなーと思っていたのですが~。
もう少しだけ話が続きます(^^;。