ドローンの資格を自動車学校で。〜学科試験から証明証発行まで
ドローンスクールが終わった後は
ドローンスクールの全工程を終えた後は、ここから学科試験と身体検査を受ける必要があります。まぁ、身体検査は書類審査だけだし、学科試験も民間の試験場だし、自動車の学科試験もすぐ結果出たし、時間はそれほどかからないだろう…と思ってたのですが、これが全然甘かった…お役所舐めてましたやもしれず(汗。
ちなみにこの辺の話は2025年3月頃の情報です。ドローン界隈、結構流動的なようなので、すぐ色々変わってしまう可能性もある事を念頭に置いておいて頂ければ。
学科試験を受ける為の仕組みがある
まず、先に言ってしまうと、ドローンスクールの後という事でDIPS 2.0に登録して技能証明申請者番号は発行済みのハズですが、学科試験を受ける為だけにこの他に”更に”2つのサイトに登録してアカウントを取得する必要がありました。
・ClassNKの無人航空機操縦士試験申し込みシステムのアカウント
・民間の試験業者であるPROMETRICのアカウント
資格取るまでにDIPS2.0のアカウントと合わせて3つのアカウントを使い分ける必要が出てきます(ややこしい)。
さらに参照するサイトとしては以下の3サイトが重要になります。
・「無人航空機操縦士試験」のサイト
・「無人航空機操縦士試験申込システム」のサイト
・「PROMETRIC」のサイト
これ以後の流れとしては次のような感じになります。
DIPS2.0のトップページで最初の「技能証明の取得申請へ」のボタンを"スルー"して下へ進めます(そちらのメニューからは試験サイトへのリンクも案内も無い)。
画像にあるように"詳細については、こちら をご確認ください。”の"こちら"をクリック。
「無人航空機操縦士試験」のサイトを熟読する。最初の方にいきなり「試験申込システム」とか「無人航空機操縦士試験のお申込はこちら」とか書いてありますが、試験を受けようと思ってこのページに辿り着いてもいきなり押さずに、先に"手続きの案内"や"試験の流れ"に目を通しておいた方が良いと思います。ブラウザにブックマークしておいた方が良いと思います(理由は後述)。
また、メニュー下方の"試験日程"から試験の開催予定日など確認が出来ますが、とりあえず最初は見ない方が良いんじゃないかなーと個人的には思います。この下が試験申込システムと試験業者のページがごっちゃになっているので…。
先の画面で手続きの案内や試験の流れを把握したら「無人航空機操縦士試験のお申込はこちら」などを押して、「無人航空機操縦士試験申込システム」のログイン画面へ移動します。初めての場合はここで新規登録になるかと思います。
登録済んだら、無人航空機操縦士試験申込システム(以下、試験申込システム)の画面になります。
正直、初見では「は?」という感じになるかと思います。犬の絵があって可愛げを装ってますが、おそらく何か別の用途のシステムを流用しているせいで、メニューの構成は非常に分かりにくいですし、ボタンの単語なんかも意味合ってないし、おそらくここで不安にならない人は皆無なんじゃないかと…。
段階を追ってメニューの内容が変わったりします。この辺の説明がここから読めないのが致命的で、先述の「無人航空機操縦士試験」サイトまで戻って確認する必要があります。でも、こちらのサイトに遷移してしまうともう移動する手段はありません。
画面左下には"ヘルプ"というボタンがあるのですが、この汎用システムの用語集とか出てきて、こりゃダメだとそっ閉じしましたが、実はその下にある"マニュアル"に関しては結構重要な画面遷移の話が書いてあります。正直、これが一番上のど真ん中にあっていいぐらいです。なんで汎用システムの"ヘルプ"とコンテンツの"マニュアル"が同じ片隅で小さくなってるのか小一時間問い詰…(笑)。
正直、個人的にはUXはかなり低めに感じました…。
学科試験自体はPROMETRIC社に申し込む
正当な流れとしては前述までの流れで無人航空機操縦士試験申込システムにアカウントを作って、まず受験資格があるかなどの項目をクリアしてから、試験業者で学科試験を受けてねと言われた段階でPROMETRIC社のサイトで申し込む形になります。
ただ、僕、ここでちょっとミスりまして…。試験受ける気満々で「無人航空機操縦士試験」のサイトを見ていて、試験会場と日程が気になって即「試験日程」のページを開いちゃったんですね。で、会場やその会場毎の日程が把握した頃にはいつの間にかPROMETRIC社のページに遷移してて、そのまま試験申し込んじゃったんですよね(別団体なので申し込めちゃう)。
という事は、ClassNKの無人航空機操縦士試験申込システムにアカウントが無い状態です。2,3日後に気が付いて、後から慌ててアカウント作り、試験まで少し日数があったせいか事なきを得ましたが(特に問い合わせる事無くそのまま進めた)、これ、気付かずに試験受けちゃってたら結果はどこへ行っちゃうんでしょうね…(怖。
学科試験対策
学科試験受ける前に問題集的なものやっておきたいよなーという事で、2冊ほど買ってみました。
こちらは教本…よりは試験でよく出るであろう部分をとても詳しく記載されていると感じました。前の投稿に掲載した「合格の教科書」本より本のサイズも小さく、フルカラーでも無いのでギチっと詰まった感があります。また、とても便利なのが模擬試験のWebサイトが利用可能になる為、特に紙とか用意しなくても試せる所でしょうか。試験後に誤った個所に対応する本書のページ位置などが表示される為、模試→間違った所を復習→模試…を繰り返せばおおよその所は押さえられるようになるかと思います。
もう一冊は完全に問題集の形を取ってあり、本に掲載されている問題を紙にでも回答しておき、別冊になっている、正答・解説編で答え合わせを自分でしていくオーソドックスなタイプです。
これら2冊で試験前に家で模試を繰り返して、理解が足りない所を潰していく形で学習を進めまして、かなり効果はあったと思います。
ただ2冊に共通する懸念点が僕的にはありまして、「試験対策テキスト」のCBT模試にしても「問題集」の模試にしても、どちらも出題の文字数が非常に多い傾向があり、難解なのが気になりました。読むだけで時間が結構かかるので、回答を考える時間に余裕があまり無く、模試ではいつも時間ギリギリな印象が残りました。また、出題が「正しいものを選べ」「誤っているものを選べ」が入り乱れているので時間なくて焦っていると尚更誤ったり、選択肢の言い回しがちょっとだけ違うものが並んでいるみたいな、知識を測るのとはちょっと違うテストになってしまっている印象を受けて気になってました。
実際、PROMETRICさんで試験を受けた際には、勿論僕が受けた回だけがそうだったという可能性はありますが、おおよそ正しいものを選べでしたし、選択肢もどれも意味がまったく異なるものが並んでまして非常に明確でした。二等は試験時間30分ですが、7,8分は余った記憶があります。試験本が易しすぎると役に立たないと怒られますけど、難しい分にはそれで合格出来れば文句ないでしょ?と言った所を感じなくもないですけどそれで良いのかな…^^;。 まぁ、確かにこの辺の本で何回か合格出来ていれば、本番も大丈夫そうではあります。
直近ですが、2025年04月17日から学科試験の内容が「無人航空機の飛行の安全に関する教則(第4版)」に更新されました。災害時の特例化やレベル3.5飛行の追加などの細かい部分の追加で、大筋は変わっていないと思いますが、出題範囲も少し広がったと考えた方が良さそうです。 その関係か、「本試験型ドローン等操縦士二等学科試験問題集」の方は現在楽天やAmazonでは購入できなくなっており、もしかすると改訂版の予定があるのかも知れません(?)。 2025/04/20現在、まだ第4版に対応した本なども無さそうですが、Youtubeなどでは既に改正部分を解説してくれている動画などもありましたので、第3版の問題集+これらで補完、というのが良いのかもしれません。 |
身体検査は書類だけ
学科試験が終わったら(いや学科試験の前でも良いのかもしれない)、今度はまた申込システムから身体検査の申し込みです。とはいうもののここは簡略化する事も可能で、自動車の免許証が有ったらその写真を撮ってシステムにアップロードして申請すれば完了です。自分は自動車の免許証に"眼鏡等"が入っているので、ドローンの操縦にもそれが適用される形になります。
ただ・・・手軽は良いのですが、免許証のJPEGアップロードして書類審査だけなのに5200円ってどうなの・・・(汗)。無人航空機操縦士技能証明書の発行自体すら3000円だというのに…。
試験合格証明書を発行する
学科試験の合格と身体検査の合格が揃ったら、申込システムに「試験合格証明書発行申込み」が表示されるようになると思うので、これを申し込みます。
しばらくするとメールで通知が有り、申込システムのページからこんなPDFがダウンロード出来るようになります。
この辺まで来るとDIPS2.0の"技能証明書の新規交付"の画面にも変化が出てくると思います。
DIPS 2.0から技能証明書の新規交付を申し込む
ここまで来て、やっと技能証明書の新規交付を申し込む事が出来ます。先の"試験合格証明書"を”技能証明合格証明書"欄に貼り付ける必要があります(名称が一致してないのが気になりますが)。
手数料の支払い等が手続きの中で発生します。この時、PCでも出来るような事が書いてあったのですが、僕の時は何故かエラーでダメでしたね…。素直にスマホに切り替えて支払いはクリア出来ました。
一通り手続きを終えたら、ひたすら待つ事になります。結構長いです。電子で全部登録してるのに、紙に印刷して役所の中をグルグル回ってるんじゃないかと邪推してしまう程度には待ちます(笑)。
全体的に待機時間が長い
ClassNKの申込システムもそうですが、全体的に1アクション毎の待ち時間が長いですね。民間だとあまり感じだ事のない進みの遅さはあると思います。かなり気長にやる必要があるかと思います。
参考までに書いておくと僕が3月9日にPrometricさんで学科試験を受けてから、割と最速で手続きを進めたつもりではありますが、技能証明書を手にしたのは4月10日でした。…とすると、お仕事で4月から技能証明書が必要な人は2月中には学科試験受けてないと間に合わない計算です。(一緒に受講してた彼、間に合ったかな…)
微妙だなーと思ったのは、新規交付の申請が全て通るとステータスが「手続き完了」になります。そこからDIPS2.0では資格所持者という扱いになっているようなのですが、書留で僕の手元に技能証明書が届いたのはそこから13日後でした。資格所持者になると特定飛行をする際には技能証明書の携帯が義務付けられていたと思うので、この間は特定飛行は飛ばせない事になりそうです。
僕は別に趣味で飛ばしてるだけなので全然待てばいいだけですが、仕事で飛ばさないと行けない人はハマる予感がちょっとしました。やはり早め早めの行動で余裕作っておいた方がいいですね(^^;
技能証明書が到着

はい、という事でついに届きました。無人航空機操縦者技能証明書です。一等でも二等でもこの証明書自体は同じなようですね。僕は左下の項目欄に二等だけですが、一等お持ちの方は同様に記載されるようです。「発送しましたメール」みたいのは特に無いので来るタイミングを事前に知る事は難しいのですが、簡易書留で来るので受け取り手続きは必要になるかと思います。
これで全ての手続きが完了です!
いやー、長かった…。自分でペースは選んだんですけど(^^;。
先述の通り、この資格自体は有っても無くてもドローンは飛ばせるのですが、これが飛行申請の時にどの程度効いてくるかが気になる所ですね。飛行申請回りに関しても追って確認してみようと思います(今の所カテゴリーI飛行しかしてないので…)
ちょっと面白かったのが、先日DIPS2.0の飛行申請方法に大幅に改定があったのですが、証明書の発行手続きの完了と共に自動的に操縦者登録が入りまして、設問の適否も二等と限定解除した内容の所は”適”が既に付いてました(物件投下とか資格に紐づかないものは空欄)。一応、その辺の認識はされてて簡略化がされるんだなーと、ささやかにだけ資格の効果を感じる事がありました^^;
さて、折角資格も取れた事だし、今度は飛行の個別申請or包括申請でもして、じっくり飛ばしたいですねー。
今後が楽しみになってきました。
余談
ドローンスクールの修了審査も近付いた頃、「家の中ででももっと練習したい!」と思う所がありまして、ついついポチちました…。

AIR 3とは真っ向逆な存在な感じもあって使い分け出来そうです。
衝突センサーとかほぼ付いてないけど、プロペラはガードされてるし、多少壁に当たった所でバウンドしてその場で耐えるので練習には持ってこいです。替えのバッテリーにしてもプロペラにしても、上位機に比べたら全然お財布にもやさしいし…。
ちっさいながらも100g超えてるし、模型飛行機では無くれっきとした無人航空機です。登録等は済ませてるので、こちらもいずれは外に持ち出して飛ばしてみたいですね。