ドローンDJI Mini 4 Pro,ドローン,機体認証,無人航空機操縦士

青天の霹靂。

…というのは正にこういうのを言うのでしょうか。
まさか二等無人航空機操縦士の資格を取った記事の直後にこんなタイトルの記事を書く事になるとは思いもしていませんでした。

というのも、二等無人航空機操縦士の効力を最大限に使おうと思うと、第二種機体認証取得済みの機体と組み合わせる必要があるのですが、一番個人向けに近かったSONYのAirpeak S1が3月に販売中止になったりして、やっぱり商売的には難しいのかなぁ…と思っていたのが前回の記事を書いていたタイミング(4月末頃)だったんですよね。

DJI、日本の空をもっと自由に

そんな矢先に、5月26日に突如DJIから声明とも受け取れるプレスリリースが出まして、DJI Mini 4 Proが第二種機体認証を取得したっていうじゃないですか。衝撃走りましたね。

だってAirpeak S1でさえ100万円程度してたのに、Mini 4 Proなら10万円そこそこで買える機体ですもん…。勿論、撮影性能とかは全然違うので比べちゃいけないとは思うのですが…。 ただ、この段階では手持ちのAir3と性能的にはかなり似てるしなー、どうせ第二種機体認証モデルは割高なんだろうなー、当分は安くならないんだろーなー、少し様子見かなーと当初は思っていました。

まさかのセール対象

 6月下旬くらいからでしたかね、セキドさんのサイトとか覗いたら、第二種機体認証モデルが販売されるようになってて価格も従来モデルと同じじゃないですか(!)。正直、それじゃ従来モデル売れ残っちゃわない?ってこちらが不安になるぐらいでしたが、そこはDJIの良心なのでしょう。

 ふ、ふーん、やるじゃん…と正直動揺は隠せなかったのですが、この後更に追い打ちを掛けるようにAmazonのプライムデー頃に併せてDJIのセールも始まります。普通、日本のメーカーだと新発売のモデルはセール対象から外れるのが常なので、まぁ対象になる訳無いよねと踏んでいたのですが…さすが中国勢、容赦ない価格攻勢。まさかのセール対象になってました。

 セットにも寄りますが10万円を大きく割り込んで買えるセットもあり、この辺でもうお財布とのご相談に…。

Mini 4 Pro(DJI RC2付属) 【型式認証対応モデル】が到着

DJI RC2付属パッケージ
上下段に分かれています。
上段の箱はRC2とケーブル、プロペラ類。
下段にはMINI 4 Pro本体。
プロペラを抑えるバンドが初めから付属。
(Air3の時は無かったので別で買った)
脚とプロペラを広げた状態

 Air3もあるし、取り敢えず最低限の装備…とはいえ、機体認証って送信機も込みの話なの?であればRC 2にしておきたいなぁ、とか色々悩んだ末にDJI Mini 4 Pro(RC2付属)モデルを、いつものセキドさんで購入しました。比較的手ごろなRC2付属モデルとRC-N2付属モデルはセール期間という事もあって在庫が無く、ひと月ほど待ったのちに届いたのでした。

 フライモアコンボについては在庫あったんですが、今思えばそちらを選ばなくて良かったかもな、と思う所があります(後述)。

最初にやる事、やってはいけない事

 形式認証対応モデルと仰々しい肩書が付いてはいるものの、最初にする事はいつも通りなのですが、やってはいけない事が一つだけあるので書いておきます。

 まだ当分飛ばしてはいけません。

 最初で注意する事はそのぐらいでしょうか。一度でも飛ばしてしまうと中古扱いになってしまう為、この段階では飛ばしてはいけません。充電して接続もして色々済んだら屋内で試験飛行…ってやりたくなるとは思うのですが、やめておいた方が良さそうです。

 なので飛行はだいぶ先になりますが、それ以外はいつも通りです。

  • Mini 4 Pro本体と送信機の充電
  • 送信機の起動とWi-Fiのアクセスポイントの設定等初期設定
  • アクティベーション
  • Mini 4 Proと送信機の接続
  • パッチのダウンロードと適用

 などなど、この辺はDJIの機体購入された事のある方ならいつか来た道ではあります。Youtubeなどにも導入解説の動画とかいっぱいあるのでこの辺は省略します。

 このセットアップの勢いでDIPS 2.0への機体登録とリモートIDの登録まで一気にやってしまいたい所ですが、ここで一旦立ち止まって、必要資料に目を通す事にしましょう。

 なお、ここから先の手順はまだまだ更新される可能性があるので、2025年8月時点での情報、というのをご留意頂ければ幸いです。

DJIからの資料

型式認証モデルを扱うにあたって、重要な資料が2種類あるのですが、ひとつ目がこれです。

■DJI公式ダウンロードサイトのMini 4 Proのドキュメントページ
 https://www.dji.com/jp/downloads/products/mini-4-pro#doc

こちらはメーカーであるDJIのMini 4 Proに関する資料が置かれているページです。数が結構あるのでちょっと面倒ですが、全部ダウンロードしておいて損は無いでしょう。型式認証モデルを扱うにあたって特に必要になってくるのが下の方にある

  • DJI Mini 4 Pro 無人航空機飛行規程
  • DJI Mini 4 Pro 無人航空機整備手順書
  • DJI Mini 4 Pro 型式認証取得機種「DJI式DJI Mini 4 Pro型」使用者へのガイダンス v1.0

 の3つ辺りです。上2つは機体認証を受けた機体を運用するにあたって必要な事項がまとめられた文書です。
 また、「使用者へのガイダンス」資料はこれからする手続きに関して必要な事が書いてあります。
いずれも必ず目を通す必要があるでしょう。

…で、このガイダンス資料の中に超重要な事が書いてありまして、これからやるDIPS2.0への機体登録にあたっては、
製造者名を従来の「DJI」では無く「DJI JAPAN株式会社」を選ぶ
となっています。これ間違えると相当面倒な事になってくると思われる且つ、登録料の900円~もパーになりそうです。絶対に間違えたくない所です。

資料の余談なのですが、ガイダンス資料の中に飛行記録用紙、日常点検記録用紙、点検整備記録用紙のフォーマットが記載されています。Mini 4 Proの型式認証モデル専用のフォーマットとなっていまして、このフォーマットで記述する必要があるようです。また、飛行記録については特定飛行で無くても記録する必要があるとの事で、やる事増えてんじゃん!!みたいな所はあります^^;

型式認証モデルとして機体登録をする

 まずは通常のドローンの登録と同じく、DIPS2.0からの新規登録メニューから進めます。

お馴染みDIPS2.0
無人航空機の登録申請メニューから…
新規登録を押します

 本人確認方法は確定申告などで使用するICカードリーダーか、マイナポータルアプリインストール済みのスマホなどが必要です。型式認証モデルを購入される方はおそらくどちらかは利用出来る人が多いと思いますので、詳細については省略します。

 筆者はいつもマイナポータルアプリで進めているのですが、あれはあれでQRの読み取りが一回ログアウトしないと出てこなかったり、権限付与と本人認証でそれぞれマイナンバーカードの読み取りが必要だったり、凄くクセがあるんですよね…。

本人確認方法の選択

 ここからが型式認証モデル向けの操作となる所で、先のDJIのガイダンス文書にあった通り、製造者名に「DJI JAPAN株式会社」を選択します。すると、その下の型式名から「DJI Mini 4 Pro 【DJI式DJI Mini 4 Pro型】」が選択できるようになるので、これを選択します。

製造者名の選択
型式名の選択
使用者情報の入力

 型式名の選択をした後に型式名からフォーカスが外れると"機体の種類"の所に自動的に「回転翼航空機(マルチローター)」が入ると思います。これら以外は通常の機体登録同様に製造番号等を入力していきます。

最後に、入力した情報の再確認をして問題が無ければ申請を実行します。

入力情報の確認
DJI JAPAN株式会社と
【DJI式DJI Mini 4 Pro型】を再度確認
問題無ければ新規登録手続きを実行

2次元バーコード認証を選んでいた場合、この後にQRコードによるログインを求められると思います。指示に従って操作します。(とはいえ、非常に挙動がわかりにくいですが…)

最後の画面にあるように、この後DIP 2.0に登録してあるメールアドレスに登録手数料の納付を促すメールが届きますので、こちらも指示に従って支払えば、登録処理はすべて完了した旨のメールが届くと思います。

登録手数料の納付を促すメール
新規登録が完了した事を通知するメール

リモートIDの書き込み

 上項までで新規登録が完了し、機体に対して登録記号が発行されます。登録記号が発行されたら、送信機からDIPS2.0にログインして登録記号を本体のリモートIDデバイスに書き込みましょう。この辺は通常のドローンの登録操作と同じなので詳細は省略します。(Youtubeに詳しく解説してる動画とかいっぱいあるし^^;)

リモートID書き込み完了のメール

機体認証までの日数制限

 なお、新品扱いで機体認証するには機体登録から1か月以内に機体認証の申請しないといけない事になっています。一か月を過ぎると中古の機体として機体認証をする必要があるようで、その場合費用とかも嵩んでしまうので、機体登録したらそのまま勢いで機体認証も申し込んでしまった方が良さそうです。

ClassNK(日本海事協会)とDIPS2.0からの資料

 ようやく本題に辿り着いた感がありますが(^^;、ここから実際の機体認証の手続きです。先のDJIのガイダンス資料では機体登録までの情報しか無い為、ここから先は別の資料を参考にする必要があります。

型式認証・機体認証のページ

■ClassNK(日本海事協会) > 無人航空機の型式認証・機体認証の検査(無人航空機登録検査機関)
 https://www.classnk.or.jp/hp/ja/authentication/remote/index.html
 こちらで検査の概要を把握しておくと良いかと思います。

■第二種機体認証申請ガイド
 https://www.classnk.or.jp/hp/pdf/authentication/remote/guide.pdf
 こちらが実際に我々が踏まなければいけない手順のガイドとなります。

■ドローン情報基盤システムの使い方
 https://www.uac.dips.mlit.go.jp/contents/drn/manual.html
 "型式認証の新規申請方法"の部分が主に今回役に立つ部分でしょう。

まぁ、おおよそこの辺りのガイドを読めば必要な事は書いてあるのですが(^^;、雑感なども交えながら書いて行きたいと思います。

機体認証を申し込む

申請にはやはりDIPS2.0を経由する必要があります。

「機体認証の取得申請へ」を押します。
「機体認証 新規申請」を押します。
申請内容選択

 申請内容選択では、Mini 4 Pro 1機だけを登録するので「単体申請」を選び、今回のMini 4 Proは「型式認証済みの機体」を選びます。

 で、次の画面で一瞬ウッとなる人多いんじゃないかな、と思うんですよね。機体認証区分は当然「第二種機体認証」として、第二種型式認証書番号ってなんだ…?みたいな。ある意味、あまり表立っては出てない番号で、これはDJIのプレスリリース航空局の資料に載っていました。ここまでのIDや番号の感じから6~8桁ぐらいの数字列を想像しちゃうのですが、
「6」
が正解です。実はMini 4 Proの本体に貼ってあるステッカーにもこの数字が書かれています。(桁が少なすぎてそうは思っていなかった…)

今の所第一種は1号のみ、
第二種も7号までしかありません。
という訳で、第二種型式認証書番号には第「6」号とし、DJI Mini 4 Pro【DJI式DJI Mini 4 Pro型】にチェックをいれます。
その後の本人確認選択は機体登録と同じ方法で良いでしょう。

この先の画面はClassNKの資料に沿って入力するで良いかと思います。

申請者情報をDIPS2.0のアカウントから
そのまま入るので確認だけします。
機体の情報については資料通り、今回は
「航空の用に供していない」を選択します。
新品ですよ、の意となります。

 

 また、スクショから漏れてしまいましたが「型式認証等を受けた者(自作機については設計及び製造者)による整備の有無」を「無」を選びます。メーカーで型式認証を取って販売しているものなので「有」にしたくなる所ですが、これも新品なので「無」となるようです。
 使用目的については筆者はClassNKの資料通り、「空撮、趣味」とだけ記入しておきました。

検査書類として写真を用意する

 進めて行くと検査書類を添付する項目にあたると思います。4つほど資料を添付する欄があるので、ぱっと見では途方に暮れるんですが、ClassNKの資料では一番下の項目「上記以外の参考事項を記載した書類」のみ対応が必要となっています。

 ClassNKの資料を良く見て、ここに添付する写真を作成します。

で、この写真が中々のクセモノです。

ClassNKさん資料
識別記号、型式認証番号と型式名、
製造番号の位置

 ClassNKさんの資料を確認すると型式名、型式認証番号、製造番号、機体登録記号の4つの要素が一枚の写真に収まってる必要があるとの事で、サンプルの絵もまぁMini 4 Proで申し込み殺到する事を想定して用意したんだろうなぁと言わんばかりのMini 4 Proっぷりです(^^;。

 で、じゃぁ、これっぽい写真を撮ろうか、俺のフルサイズαとマクロレンズが火を噴くぜ…って言いたい所なんですが…。

 そう、趣味で写真を撮られる方ならすぐ浮かぶかもですが、製造番号が書かれている下段と型式認証番号などが書かれている上段で3cm弱奥行きが出てしまう上に、製造番号とか型式名の記載が1mmほどの極小文字で書かれている為、どちらかにピントを合わせるともう一方が前ボケ/後ボケになってしまうという…。

3cm弱ある…。

 絞るにしても限界が有りますし、回析やらシャッタスピードの問題もあるので、ここではセンサーのデカいαではなく、センサーの小さいスマホ(Xperia 5 IV)で撮りました。ただ、それでも中々難しく、結局24mmで引き気味で撮って見る時に拡大して確認して、かろうじて読み取れるかな、ぐらいの写真が撮れました(^^;

 別々に撮って画像編集で一枚の画像として収めればいいじゃん…というのも頭を過るんですが、それはClassNKの資料ではNGになってるようなのでその手は使えず。

出来た写真を貼り付けて「次へ」

 筆者は最後にClassNKの絵に併せて正方形に切り抜きましたが(加工にあたるのかちょっと迷いましたが)、解像度的に足りてるのならそのまま貼っても良いのかもしれません。一応、正方形に切り抜いた状態で「合格」を頂いております。

 で、どうにかこうにか撮れた写真を「上記以外の参考事項を記載した書類」の所に添付して「次へ」。

 この後、検査機関の希望を選んだりするのですが…すみません、スクショ撮るの忘れました…(汗。ClassNKさんの資料の通り日本海事協会を選ぶ(筆者の時はデフォルトで選ばれてました)だけですし、検査時期の希望は申請日の翌日を入力するだけです。難しい所は無いと思います。

検査申込書が届く

 その後の流れは主にメールになります。

検査手続きの案内

 DIPS2.0から申し込んだのが土曜日だった事もあり、まずは受領のメールが月曜日にClassNKの方から届きました(早!)。

では早速…うん?
Wordファイル開いて書き込んでPDFで保存して送る…?

全員が個人でWord持ってるとか思うなよぉぉッッ!?

 …って決してブチ切れてはいないですが、まぁでもDTMやらCG系のツールに結構注ぎ込んでる筆者でも、普段必要性が無いのでWordは持ってなかったりします(ExcelとOutlookだけ個別に買った人)。意外にここで躓く人いるんじゃないのかなぁ、とちょっと不安にはなりつつも、仕事用のPCちょっと拝借してササっと記入だけしてPDFで保存させてもらいました。

 記入内容自体は記入日、氏名、申請受付番号(メールに記載ある)を入力して、通常はDIPS申請記載の連絡先にチェックを入れれば(カーソル併せてスペースキーだったかでチェックマークが入る)完了です。

で、出来たPDFを添付して即座に返信しました。

検査申込書

検査費用支払い手続きのメールが届く

 状況によって差はあると思うのですが、筆者の時は検査申込書を返送した1時間後ぐらいには受理されて、検査費用支払い手続きのメールが届きました。

支払い手続きのメール
支払い完了のメール

 (余談)支払い手続きのメールに書いてある(必須:貴サイト上に掲載されている特定商取引…云々)の所は、これ多分、筆者向けでは無くてClassNKさん向けの話と思って良いのですよねぇ…?(^^;

 普通にクレジットカード使えるのでささっと支払ってこれも2時間後ぐらいには支払い完了のメールが届きました。にしても…。


メーカーが型式認証取得済みの新造機の第二種機体認証検査費用は3080円ッ・・・ありがたい…ありがたいっっ!

 これ、メーカーが型式認証取ってない状態で、国土交通省に直接機体認証お願いすると30万円コースですからねぇ…(そもそも資料を用意出来るのかも良く分からない)。

 で、支払い手続きをした翌日にはDIPS2.0からも申請受付完了のメールが届きました。後は審査を待つばかりです。

そして合格からの機体認証書の発行へ。

 申請受付完了のメールの翌日、ClassNKから検査完了と検査合格のメールを頂きました。無人航空機操縦士資格の時の事を考えるともっと時間かかるかな、と思ったのですがあっという間に完了来ましたね。早い。

 ただ、今回はこの後の国交省側のDIPS2.0への機体認証書の発行が結構時間掛かりまして、8日間程度間が空きました。火曜日の昼前に合格の知らせが来て、翌週の水曜日に夜遅め(ご苦労様です^^;)に機体認証書登録完了のメールが届いた形です。

検査完了の知らせ
機体認証書登録完了の知らせ

DIPS2.0で確認する

機体認証書登録が完了したとの事ですので早速DIPS2.0へログインして確認してみましょう。
DIPS2.0のトップページ>「機体認証の取得申請へ」>「機体認証の確認」>機体を選んで「詳細」
の順で機体認証した機体の詳細画面へ行けるはずです。

一番上に機体認証書のPDFが。
下の方にスクロールすると
使用条件等指定書のPDFがあります。

 機体認証情報詳細の画面に第二種機体認証書と使用条件等指定書のPDFファイルがあります。念のため、ダウンロードしておくのが良いでしょう。ダウンロードした各書類は以下のような感じでした(念のためSample透かしを入れてあります)。

機体認証書はこんな感じ
使用条件等指定書

 はい、これで念願の第二種機体認証の取得は完了です!
DJI Mini 4 Proを箱から取り出してからで考えると中々の工程数がありますね。ただ、所在は見つけにくいもののDJIもClassNKも国交省も資料を出してくれているので、それを読みつつ進めれば難しい所はあまり無いのかな、という気がします。

気になるところ

一連の作業や調査をしていて、ちょっと気になる所が幾つかあったのでその辺の話も書いておきます。

DJIは3年後更新してくれるだろうか。

 今回、DJIが型式認証を取得してくれたおかげでそれに則った機体認証がお手頃に出来るようになった訳ですが、この型式認証も有効期間があり、その有効期間は2025/05/23~2028/05/22の3年間です。
 型式認証も更新手続きは勿論出来るのですが、費用も手間も掛かるでしょう。技術進歩が目まぐるしいDJIのドローンにおいて、DJI Mini 4 Proが3年後も"販売においての"現役とは考えづらい所も有り(既にこの夏はMini 5の噂結構出てましたしね)、果たしてそういう状況の機種の更新手続きをしてくれるのか、というのは気になる所です。
 型式認証の更新が無ければ当然、機体認証も更新できなくなるはずで、企業ユースはまだしも個人ユースで3年で10万円程の機種が当初の目的通りに使えなくなる、というのは中々ヘビーな話にも思えます。

表に出ない制限がある 

 筆者が手続きしながら、DJIのダウンロードセンターで「DJI Mini 4 Pro 無人航空機飛行規程(日本語参考訳版)」を読んでいる時に結構制限がある事に気付きました。この辺の制限事項、あまり表立って表記されていないので知らずに違反しないように気を付ける必要がありそうです。

運用限界ページに色々制限が…。
高度にも制限ががが。

 このドキュメントの第2章 無人航空機運用限界の所にあるのですが、まず、

・IFB-P 及び PG の両方を装備した状態で本無人航空機を運用してはならない。

・PG を装備せずに人又は物件と 30m 未満の距離で飛行してはならない。

…とあります。IFB-Pとはインテリジェントフライトバッテリープラスの事で、PGはプロペラガードの事です。つまり、

「プロペラガードとインテリジェントフライトバッテリー"プラス"の同時装着は禁止」

という事になります。重量と出力の都合なのかな。で、更にこれは飛行申請を出す際にも良く言われる事ではあるのですが、

「プロペラガードが無いと人/物/30m未満の条件で飛行出来ない」

という条件も追い打ちを掛けます。

つまり、都心や郊外でも近隣に建物などがある所から飛ばす場合は必要になる事が多い、

「人/物/30m未満の条件では、インテリジェントフライトバッテリー"プラス"は使用出来ない」
という事になりそうです。ゲーッ。

で、ここで気になるのが購入したセットです。筆者はたまたまRC2付属セットで購入してたので良いのですが…。
「フライモアコンボに付いてくるバッテリーは3本全て"プラス"」
なんですよね。て、事は折角フライモアコンボ買ったのに、人/物/30m未満の条件で飛ばしたかったら、容量の少ない通常のインテリジェントフライトバッテリーを別途追加で買わないといけないの?…って事になります(汗。これは結構厳しそう。

しかもDJI Mini 4 Proは更に大きな制限があります。

・PG を使用する場合、目視外で飛行してはならない。この際、操縦者は、機体を目視の範囲内に維持させなければならない。

マジか!! という事は

「進路(発着所)に人/物/30m未満の条件がある場合、目視外飛行出来ない」

です。これはプロペラ装着時にDJI Mini4 Proの障害物検知機能が使用出来なくなる事に起因してるんでしょうか、撮影目的には相当厳しい…。

 DJI Air 3を飛ばしてた時にはプロペラガードでバッテリー条件が変わるとか(そもそもプラス相当しか無い)、障害物検知機能が使えなくなるとか特に無かったので、この辺は完全に盲点でした…。Web上のカタログスペックだけ見てると撮影に関する仕様とかはほぼ共通してるのでDJI Mini 4 Proは小さいAir 3かなぐらいに見えるんですけど、小型軽量に起因した細かいかつ用途によってはクリティカルな差異がある事は、これから購入を検討される方は留意した方が良いと思います。

 個人的にはDJI Air 3があるので、ちゃんと高高度の撮影をしたい時はそちらを使って、思い立って割と直近でドライブ的に飛ばしに出ていきたい時とかはDJI Mini 4 Proと使い分ければ良いかなぁ…と思っています。正直、当初は中望遠が必要な時以外、DJI Air 3の出番はあまり無くなっちゃうかなぁとも思ってたのですが、まだまだ出番はありそうです。

動作確認が遅れる

 割と最速で対応してたつもりですが、それでも機体登録から機体認証書が登録される日まで13日ほどかかっています。この間、機体認証を新品として扱う都合上、飛ばす事が出来ないと思います。となると、購入店によっては初期不良交換が1週間とかだとその制度は使う事が出来なさそうにみえます。ただ、DJIの特色でもあるCare Refreshは開梱直後から登録出来るので、最悪こちらで対応とかは出来そうではあります。

ドコで買えるの?

 型式認証対応モデルの販売店についてもちょっと分かりづらく、筆者が確認した範囲ではセキドさんやSystem 5さんなどのいかにもドローン/映像専門店、的な所では販売されているのを確認しましたが、著名なAmazon、ヨドバシ、ビックカメラはおろか、DJI公式ストアでさえも型式認証モデルの扱いは無いようで従来モデルを型式認証対応モデルと同じ価格で販売中です。

 おそらく型式認証とはなんぞやぐらいは回答出来るお店でないと責任を持って対応出来ないという事なのかな、と勝手に思っていますが(公式ストアは不明w)、せめて公式サイトからの誘導ぐらい無いと5月のプレスリリース逃したり、その後興味を持った人は辿り着けないかもな、と思う所はあります。

最後に

 …とまぁ、気になる点も少なくは無いのですが、それでも閉塞感の漂っていた個人向けの機体認証の道を切り開いてくれたDJIの英断とMini 4 Proの存在には感謝する所です。

 今後はどうなるのでしょうね?個人的にはDJIが型式認証対応するにしても上のモデルからだと思っていたのですが、業務で使う分には包括申請で全国区指定かつ長期間指定出来ちゃいますし、むしろ個人で使う下の方のモデルの方が効果あったりするんでしょうか。今回いろいろ確認した限りではDJI Mini 4 Proではその小型さ故の制限が結構確認出来たので、それであればAir系ぐらいの方が効力を存分に発揮できるのかも知れません。

 とりあえず、自分のDJI Mini 4 Proも初飛行に持ち出したいんですが…この所、鬼のように暑くてナ…という所でタイミングを伺っている所です(^^;。早く涼しくならないかなー。

ドローンドローン,無人航空機操縦士

ドローンスクールが終わった後は

 ドローンスクールの全工程を終えた後は、ここから学科試験と身体検査を受ける必要があります。まぁ、身体検査は書類審査だけだし、学科試験も民間の試験場だし、自動車の学科試験もすぐ結果出たし、時間はそれほどかからないだろう…と思ってたのですが、これが全然甘かった…お役所舐めてましたやもしれず(汗。

 ちなみにこの辺の話は2025年3月頃の情報です。ドローン界隈、結構流動的なようなので、すぐ色々変わってしまう可能性もある事を念頭に置いておいて頂ければ。

学科試験を受ける為の仕組みがある

まず、先に言ってしまうと、ドローンスクールの後という事でDIPS 2.0に登録して技能証明申請者番号は発行済みのハズですが、学科試験を受ける為だけにこの他に”更に”2つのサイトに登録してアカウントを取得する必要がありました。

・ClassNKの無人航空機操縦士試験申し込みシステムのアカウント
・民間の試験業者であるPROMETRICのアカウント

資格取るまでにDIPS2.0のアカウントと合わせて3つのアカウントを使い分ける必要が出てきます(ややこしい)。
さらに参照するサイトとしては以下の3サイトが重要になります。
・「無人航空機操縦士試験」のサイト
・「無人航空機操縦士試験申込システム」のサイト
・「PROMETRIC」のサイト

これ以後の流れとしては次のような感じになります。

 DIPS2.0のトップページで最初の「技能証明の取得申請へ」のボタンを"スルー"して下へ進めます(そちらのメニューからは試験サイトへのリンクも案内も無い)。
 画像にあるように"詳細については、こちら をご確認ください。”の"こちら"をクリック。

 「無人航空機操縦士試験」のサイトを熟読する。最初の方にいきなり「試験申込システム」とか「無人航空機操縦士試験のお申込はこちら」とか書いてありますが、試験を受けようと思ってこのページに辿り着いてもいきなり押さずに、先に"手続きの案内"や"試験の流れ"に目を通しておいた方が良いと思います。ブラウザにブックマークしておいた方が良いと思います(理由は後述)。

また、メニュー下方の"試験日程"から試験の開催予定日など確認が出来ますが、とりあえず最初は見ない方が良いんじゃないかなーと個人的には思います。この下が試験申込システムと試験業者のページがごっちゃになっているので…。

無人航空機操縦士試験サイト

 先の画面で手続きの案内や試験の流れを把握したら「無人航空機操縦士試験のお申込はこちら」などを押して、「無人航空機操縦士試験申込システム」のログイン画面へ移動します。初めての場合はここで新規登録になるかと思います。

無人航空機操縦士試験申込システムの
ログイン画面

 登録済んだら、無人航空機操縦士試験申込システム(以下、試験申込システム)の画面になります。

 正直、初見では「は?」という感じになるかと思います。犬の絵があって可愛げを装ってますが、おそらく何か別の用途のシステムを流用しているせいで、メニューの構成は非常に分かりにくいですし、ボタンの単語なんかも意味合ってないし、おそらくここで不安にならない人は皆無なんじゃないかと…。

 段階を追ってメニューの内容が変わったりします。この辺の説明がここから読めないのが致命的で、先述の「無人航空機操縦士試験」サイトまで戻って確認する必要があります。でも、こちらのサイトに遷移してしまうともう移動する手段はありません。

 画面左下には"ヘルプ"というボタンがあるのですが、この汎用システムの用語集とか出てきて、こりゃダメだとそっ閉じしましたが、実はその下にある"マニュアル"に関しては結構重要な画面遷移の話が書いてあります。正直、これが一番上のど真ん中にあっていいぐらいです。なんで汎用システムの"ヘルプ"とコンテンツの"マニュアル"が同じ片隅で小さくなってるのか小一時間問い詰…(笑)。
 正直、個人的にはUXはかなり低めに感じました…。

僕の画面なので最初は
表示が違うと思います。

学科試験自体はPROMETRIC社に申し込む

 正当な流れとしては前述までの流れで無人航空機操縦士試験申込システムにアカウントを作って、まず受験資格があるかなどの項目をクリアしてから、試験業者で学科試験を受けてねと言われた段階でPROMETRIC社のサイトで申し込む形になります。

 ただ、僕、ここでちょっとミスりまして…。試験受ける気満々で「無人航空機操縦士試験」のサイトを見ていて、試験会場と日程が気になって即「試験日程」のページを開いちゃったんですね。で、会場やその会場毎の日程が把握した頃にはいつの間にかPROMETRIC社のページに遷移してて、そのまま試験申し込んじゃったんですよね(別団体なので申し込めちゃう)。

 という事は、ClassNKの無人航空機操縦士試験申込システムにアカウントが無い状態です。2,3日後に気が付いて、後から慌ててアカウント作り、試験まで少し日数があったせいか事なきを得ましたが(特に問い合わせる事無くそのまま進めた)、これ、気付かずに試験受けちゃってたら結果はどこへ行っちゃうんでしょうね…(怖。

学科試験対策

学科試験受ける前に問題集的なものやっておきたいよなーという事で、2冊ほど買ってみました。


 こちらは教本…よりは試験でよく出るであろう部分をとても詳しく記載されていると感じました。前の投稿に掲載した「合格の教科書」本より本のサイズも小さく、フルカラーでも無いのでギチっと詰まった感があります。また、とても便利なのが模擬試験のWebサイトが利用可能になる為、特に紙とか用意しなくても試せる所でしょうか。試験後に誤った個所に対応する本書のページ位置などが表示される為、模試→間違った所を復習→模試…を繰り返せばおおよその所は押さえられるようになるかと思います。


 もう一冊は完全に問題集の形を取ってあり、本に掲載されている問題を紙にでも回答しておき、別冊になっている、正答・解説編で答え合わせを自分でしていくオーソドックスなタイプです。

 これら2冊で試験前に家で模試を繰り返して、理解が足りない所を潰していく形で学習を進めまして、かなり効果はあったと思います。

 ただ2冊に共通する懸念点が僕的にはありまして、「試験対策テキスト」のCBT模試にしても「問題集」の模試にしても、どちらも出題の文字数が非常に多い傾向があり、難解なのが気になりました。読むだけで時間が結構かかるので、回答を考える時間に余裕があまり無く、模試ではいつも時間ギリギリな印象が残りました。また、出題が「正しいものを選べ」「誤っているものを選べ」が入り乱れているので時間なくて焦っていると尚更誤ったり、選択肢の言い回しがちょっとだけ違うものが並んでいるみたいな、知識を測るのとはちょっと違うテストになってしまっている印象を受けて気になってました。

 実際、PROMETRICさんで試験を受けた際には、勿論僕が受けた回だけがそうだったという可能性はありますが、おおよそ正しいものを選べでしたし、選択肢もどれも意味がまったく異なるものが並んでまして非常に明確でした。二等は試験時間30分ですが、7,8分は余った記憶があります。試験本が易しすぎると役に立たないと怒られますけど、難しい分にはそれで合格出来れば文句ないでしょ?と言った所を感じなくもないですけどそれで良いのかな…^^;。 まぁ、確かにこの辺の本で何回か合格出来ていれば、本番も大丈夫そうではあります。

 直近ですが、2025年04月17日から学科試験の内容が「無人航空機の飛行の安全に関する教則(第4版)」に更新されました。災害時の特例化やレベル3.5飛行の追加などの細かい部分の追加で、大筋は変わっていないと思いますが、出題範囲も少し広がったと考えた方が良さそうです。
 その関係か、「本試験型ドローン等操縦士二等学科試験問題集」の方は現在楽天やAmazonでは購入できなくなっており、もしかすると改訂版の予定があるのかも知れません(?)。

2025/04/20現在、まだ第4版に対応した本なども無さそうですが、Youtubeなどでは既に改正部分を解説してくれている動画などもありましたので、第3版の問題集+これらで補完、というのが良いのかもしれません。

身体検査は書類だけ

 学科試験が終わったら(いや学科試験の前でも良いのかもしれない)、今度はまた申込システムから身体検査の申し込みです。とはいうもののここは簡略化する事も可能で、自動車の免許証が有ったらその写真を撮ってシステムにアップロードして申請すれば完了です。自分は自動車の免許証に"眼鏡等"が入っているので、ドローンの操縦にもそれが適用される形になります。

 ただ・・・手軽は良いのですが、免許証のJPEGアップロードして書類審査だけなのに5200円ってどうなの・・・(汗)。無人航空機操縦士技能証明書の発行自体すら3000円だというのに…。

試験合格証明書を発行する

 学科試験の合格と身体検査の合格が揃ったら、申込システムに「試験合格証明書発行申込み」が表示されるようになると思うので、これを申し込みます。

 しばらくするとメールで通知が有り、申込システムのページからこんなPDFがダウンロード出来るようになります。

 この辺まで来るとDIPS2.0の"技能証明書の新規交付"の画面にも変化が出てくると思います。

これをDIPS2.0に貼り付けます。

DIPS 2.0から技能証明書の新規交付を申し込む

 ここまで来て、やっと技能証明書の新規交付を申し込む事が出来ます。先の"試験合格証明書"を”技能証明合格証明書"欄に貼り付ける必要があります(名称が一致してないのが気になりますが)。

 手数料の支払い等が手続きの中で発生します。この時、PCでも出来るような事が書いてあったのですが、僕の時は何故かエラーでダメでしたね…。素直にスマホに切り替えて支払いはクリア出来ました。

 一通り手続きを終えたら、ひたすら待つ事になります。結構長いです。電子で全部登録してるのに、紙に印刷して役所の中をグルグル回ってるんじゃないかと邪推してしまう程度には待ちます(笑)。

全体的に待機時間が長い

 ClassNKの申込システムもそうですが、全体的に1アクション毎の待ち時間が長いですね。民間だとあまり感じだ事のない進みの遅さはあると思います。かなり気長にやる必要があるかと思います。

 参考までに書いておくと僕が3月9日にPrometricさんで学科試験を受けてから、割と最速で手続きを進めたつもりではありますが、技能証明書を手にしたのは4月10日でした。…とすると、お仕事で4月から技能証明書が必要な人は2月中には学科試験受けてないと間に合わない計算です。(一緒に受講してた彼、間に合ったかな…)

微妙だなーと思ったのは、新規交付の申請が全て通るとステータスが「手続き完了」になります。そこからDIPS2.0では資格所持者という扱いになっているようなのですが、書留で僕の手元に技能証明書が届いたのはそこから13日後でした。資格所持者になると特定飛行をする際には技能証明書の携帯が義務付けられていたと思うので、この間は特定飛行は飛ばせない事になりそうです。

 僕は別に趣味で飛ばしてるだけなので全然待てばいいだけですが、仕事で飛ばさないと行けない人はハマる予感がちょっとしました。やはり早め早めの行動で余裕作っておいた方がいいですね(^^;

技能証明書が到着

 はい、という事でついに届きました。無人航空機操縦者技能証明書です。一等でも二等でもこの証明書自体は同じなようですね。僕は左下の項目欄に二等だけですが、一等お持ちの方は同様に記載されるようです。「発送しましたメール」みたいのは特に無いので来るタイミングを事前に知る事は難しいのですが、簡易書留で来るので受け取り手続きは必要になるかと思います。

 これで全ての手続きが完了です!
いやー、長かった…。自分でペースは選んだんですけど(^^;。

 先述の通り、この資格自体は有っても無くてもドローンは飛ばせるのですが、これが飛行申請の時にどの程度効いてくるかが気になる所ですね。飛行申請回りに関しても追って確認してみようと思います(今の所カテゴリーI飛行しかしてないので…)

 ちょっと面白かったのが、先日DIPS2.0の飛行申請方法に大幅に改定があったのですが、証明書の発行手続きの完了と共に自動的に操縦者登録が入りまして、設問の適否も二等と限定解除した内容の所は”適”が既に付いてました(物件投下とか資格に紐づかないものは空欄)。一応、その辺の認識はされてて簡略化がされるんだなーと、ささやかにだけ資格の効果を感じる事がありました^^;

さて、折角資格も取れた事だし、今度は飛行の個別申請or包括申請でもして、じっくり飛ばしたいですねー。
今後が楽しみになってきました。

余談

 ドローンスクールの修了審査も近付いた頃、「家の中ででももっと練習したい!」と思う所がありまして、ついついポチちました…。

DJI NEO フライモアコンボ

AIR 3とは真っ向逆な存在な感じもあって使い分け出来そうです。

 衝突センサーとかほぼ付いてないけど、プロペラはガードされてるし、多少壁に当たった所でバウンドしてその場で耐えるので練習には持ってこいです。替えのバッテリーにしてもプロペラにしても、上位機に比べたら全然お財布にもやさしいし…。

ちっさいながらも100g超えてるし、模型飛行機では無くれっきとした無人航空機です。登録等は済ませてるので、こちらもいずれは外に持ち出して飛ばしてみたいですね。

ドローンドローン,無人航空機操縦士

 実技講習もいよいよ佳境となり、大型(?)のPhantom4を外に持ち出しての屋外講習となります。土日どちらかほぼ限定で進めてきた事もあって、この時点で年を越してまして既に1月です。そう、屋外で飛ばすには寒いのですっ(^^;。自分は山登り用みたいなモコモコのダウンジャケットを持っていたので、これで何とかしのぎましたが、これから資格取る事を考えてる方は屋外講習の時期も検討した方が良いかもしれません…。

 さて、飛鳥ドローンスクールさんは飛鳥ドライビングカレッジに併設、という事で屋外で飛ばせるような敷地までは持ち合わせていません。で、どうなるかと言いますと、2つの場所を状況に応じてお借りしての講習という形になります。

 僕の練習の時は主に川崎ブレイブサンダースコートを使用した練習となりました。何と川崎駅の目の前です。コートのすぐ隣を京急が駆け抜けて行きますし、逆側はチネチッタでいつもイベントやってる感じで賑やかな所です。こんな繁華街のど真ん中でドローン飛ばすの後にも先にもこれっきりになりそうな…(^^;

川崎ブレイブサンダースコート

 むちゃくちゃDID(人口集中地区。飛行は特定飛行に該当)の中ですが、屋根と金網で囲われているので室内扱いになる為、気兼ね無く飛ばせます。ちょっと面白かったのは、駅前という事で選挙期間なんかには立候補者や政府要人が入れ替わり立ち替わりやってくる場所でもあるのですが、ここでリモートID有効にしたまま練習してたら、警護の警察官がやってきた事があるとか何とか…。別に悪い事は何もしていないので毅然とした対応をすれば良いだけなのですが、やはりまだまた飛んでいるだけで平時では無い存在感があるのでしょうね。

裏はチネチッタ等があり人通りが多い

 基本的にはバスケット用の施設を間借りしてる形になるので、他のコートはちびっこだったり若者がバスケの練習してます。それぞれはネットで完全に仕切られているのでボールが飛んできたりとかは無いです。ただ、音は筒抜けなのでPhantom 4が離陸する度に初めて見るちびっこなんかは興味津々で見てたりするのでちょっとだけ申し訳ない気もします(^^;。

 実際の練習は室内練習より広いスペースが使えるので、実際の修了審査と同じサイズのスクエア飛行、8の字飛行が行えるようになります。使う機体はMini系の機体からPhantom 4になっているので、この辺で微妙な感覚は一旦リセットな感じはあります。勿論、大筋の所は変わらないのですけど…。

 そして最も違うのは当然の事ながら屋外なので”風”がある事。運悪く、寒波がやってきた時に当たってしまった練習の日は、近隣の建物からのビル風や至近を走る京急からの風が難易度ベリーハードに仕立ててくれました(汗。練習日の1つは機体に任せて自動ホバリングさせてるだけでも、流されるのを防ごうと自動でプロペラの回転数を調節する為、ウォングォン音が上がったり下がったり鳴りっぱなしな状況でした。ATTIモードなんかにしようものならあっという間に流されて行きます。

この日は風が強かった…。

 そんな感じでやはり室内よりはだいぶ苦労しながら経験を積んで数日。いよいよ修了審査の日を迎えたのでした…。

修了審査・・・のハズが。

 修了審査の日はこの冬最大の寒波到来の最終日(翌日から暖かくなるという予報だった)でして、寒いの嫌だなーでも寒波前倒しでどっか行ってくれないかなーなんて思いつつ、川崎サンダースコートへ向かったのですが、現場に着いてみると何やらインストラクターさんと判定員の方が渋い表情。

 結局、この日の修了審査は強風のためキャンセルとなりました。この状況だと受かるものも受からない、との事で。コートも押えてあったのでスクール側にも負担になっちゃうと思うのですが、この辺の配慮頂けたのは幸いでした。

いざ木更津へ

中郷アリーナ外観。広い。

 当初はこのまま行かないで終わるかなーと名前だけ聞いていた木更津の体育館(中郷アリーナ)での飛行ですが、修了審査を確実に行う為もあり翌週向かうことになりました。飛鳥ドローンスクールから車で1時間ちょいぐらいで着きますが、他の受験生の方や判定員の方もいたりして 4人ほどでワイワイしながらだったのであっという間でした。

体育館内風景

 そそくさと体育館に入ると、まずはバスケットゴールをガラガラと上に上げたり(懐かしい)、パイロン置いたりセットアップを。かなり広い体育館という事もあって、審査に使用するのは反面のみです。写真や画像では人いないですが、審査の途中ぐらいから奥側ではバレーボールの練習が始まったりして賑やかな感じになります。

ご厚意で審査前にも練習時間を頂けました。やはり風を気にしなくて良いだけ、規定通り飛ばす事に集中出来ますね。

修了審査前の練習風景

 ちょっと行った順序は忘れてしまったのですが、修了審査といってもスクエア飛行、8の字飛行の実技だけでは無く、机上審査と呼ばれる飛行計画書を書く際の整合性を問われる筆記試験や、飛行前、起動前、飛行後のいわゆる指差し確認ヨシ!的な口述試験なんかも含まれています。

 机上審査については…出題された飛行計画書について、その正当性をチェックしていく内容でした。学科講習ではこれそのものの対策みたいのは無かったと思うんですが、学んだ事をベースにすれば設問に書いてある事は正しいのか、間違っているのか判断していける…と言った感じでしょうか。地図の読み取りからどれだけイメージ出来るかが大きいと感じました。(といっても記号は補足があるので覚える必要は無い)

 口述審査については、ドローンを飛ばす前や後の機体のチェック等を行うのですが、これ自体はやる事はもう決まっているので丸覚えで良かったです。ただ、覚えておく項目数は結構ありますし、学科講習でも時間的におそらく1回やって終わりだと思うので、別途、学習は必要だろうなと思います。

 僕はインストラクターさんもお薦めしてた SKYROBOT,Inc さんのYoutube動画を片っ端から見て感覚掴みました。口述審査についてはこれを見て覚えれば大方OKかも。非常にありがたかったです。

【ドローン国家資格】02 二等実地試験 口述審査(飛行前点検)を解説!

 机上審査、口述審査をクリアしてしまえば、後は散々練習したスクエア飛行と8の字飛行です。なんなく…と言いたい所なんですが、やはり緊張するのと背景がいつもと違ったせいでしょうか、一瞬機体の向いてる方向を見間違えて、妙なふらつき減点入ったような気がします^^;

 僕の場合は目視外飛行、夜間飛行の限定解除の審査もあったので飛ばす回数も多く、後半は集中力を維持するのが中々厳しいナーという感じではありました。また、ATTIモードの審査も複数回になるのですが、この点については体育館のお陰で風もほぼ無く、優位な状況で出来て助けられたと思います。

 この日の審査は僕を含めて二人で受験だったのですが、朝10時ぐらいから始めても終わったのが14時近かった気がするので、思ってたより長丁場となりました。これから受ける方は集中力も体力も万全で望んで頂ければと思います。

 さて、審査終わった所で結果発表です。幸いな事に”合格”を頂けたので、帰りの車のアクアラインからの景色は行きよりもキレイに見えた気がします…(笑)。その後、安全研修センターまで戻って来まして、修了証を頂きまして全ての講習が完了となったのでした…。

 気合い入れれば数日で終わる講習をなんだかんだ半年ぐらいかけてやってきましたが、お陰で家族のスケジュールを優先する事が出来ましたし、講習日の合間合間で独自に学科試験対策なんかも進められたので悪い選択では無かったのかな、と思います。

 で、この段階では後は学科試験申し込んでパス出来ればすぐ終わりだなーと思っていたのですが~。

 もう少しだけ話が続きます(^^;。

ドローンドローン,無人航空機操縦士

入校の前に

 入校の手続きの前に一つだけ自分で用意しておく必要があるものがあります。

技能証明申請者番号の取得

 機体登録の際にも使用したDIPS 2.0のサイトにログインし、自分のアカウントに対して技能証明申請者番号というのを発行しておき、ドローンスクールの方にお伝えする必要があります。またこの番号自体はこの後の学科試験などでも必要になります。この番号に色々な結果が紐付けられていくと考えて良いでしょう。

学科教材について

 学科講習に関してはスクールによってはオンライン講習で受けられる所もあるようですが、こちらでは自動車教習と同様に対面で教わる形になりました。

 初日はインストラクターの方と軽く挨拶をし、今後の進め方などを伺いました。この時点では受講者は僕一人だったのでワンツーマンです(気さくな方だったのでプレッシャーにはならなかったですが)。

 教科書的な物は3つ。1つは国土交通省発行の「無人航空機の飛行の安全に関する教則」という本で、ひたすらに文字が並んでいます。挿絵なんてありません。まぁ、教則なんでこれを丸暗記出来ればこの中から学科試験の問題が最短距離で出てくる訳ではありますが・・・。

 2つ目は「無人航空機操縦士 – 回転翼航空機(マルチローター) 学科教本」で、これは先の教則本をベースに図やイラストを使ってわかりやすく解説してくれている本になります(いらすとや多数w)。座学ではこちらの本が主に使用されました。

 3つ目は「無人航空機操縦士 – 回転翼航空機(マルチローター) 操縦教本」となって実技向けの本ではあるのですが、あまり技法的な所の記載は多くなく、一番重要なのは実技試験のコースレイアウトが記載されてるので、その辺の確認かな…と。あとは実技で使うドローン「Phantom」の操作マニュアル的なものが多かったのと、終わりの方にシミュレータの紹介があって先日当ブログでも紹介したReal FlightとDJI Flight Simulatorが掲載されてました(笑)。

これらに加えて、個人的に人気ありそうな本1冊買ってみようかなーという事で買ってみたのが以下になります。


 こちらはフルカラーで図解も多く、全体的にとても分かりやすかったです。唯一、気象周りの所が駆け足感というか詰め込み感みたいなのを感じましたが、その辺は試験前に別の本でカバー出来ました。教科書的なものなので、学科試験の予想問題とかは付いていませんが、資格取った後も定期的に更新して一家に一冊あっても良いのかもな、と思った本でした。

 最初は2024-2025版を電子版で買ってiPadに仕込んでおいて、通勤中とかに読んでました。ドローンスクールに通ってた期間も長かったので、充分読み終える事が出来ました。

学科講習を受けてみた

 今回、インストラクターさんにお伺いして、ご厚意で教室内や実技講習の風景の映像を撮らさせて頂けました。ありがとうございました。

 ドローンの講習は比較的最近建てられた安全研修センターで行われる為、建物や設備もキレイで心地良く講習を受けられました。こちらの建物は普段は自動車の安全教習の座学などに使用しているので、ちらほら教材などが目に入ったり、タイミングによっては人の出入りも結構あったりと活気があります。

座学を受ける部屋の雰囲気

 ドローンの方は主に先ほどの2つ目の学科教本を読みつつ、学科試験でよく出るポイントや本に載っていないけど実地で役立つような逸話などお伺いする形で進みました。ただ、二等初学者で10時間という中では結構覚える事も多く、前述の「合格の教科書」本みたいので別途復習は必要かな~という印象はあります。これは飛鳥ドローンスクールさんに限った話では無いと思いますが。

実技講習を受けてみた

 確か、僕の時は2日目にはもう実技講習入れて飛ばしてた気がします。座学も実技も並行して進められるみたいなんで、なんなら初日から飛ばす事も出来そうです。 飛鳥ドローンスクールさんでは実技の序盤はDJIのMini系の機体を使って練習します。

 安全研修センターの上の方に比較的広い部屋がありまして、そちらを使っての実技講習となります。最初は離着陸の距離感掴む所などから始まり、徐々にスクエア飛行や8の字飛行に移行していきます。ある程度するとATTIモード(GPSによる位置補正や障害物検知が効かないハードモード^^;)など少し難しい課題などにも入っていきます。

実技講習室内はこんな感じ。

 最初、DJIのMini系の機体だし、室内だから風も無いし、所有するAIR 3とあまり変わらないかな、と思ってたのですが、これが結構違ったんですよね…。思ったより安定しないと言いますか。ビジョンセンサーは生きてるのでホバリング時は勿論ピタッと止まるんですが、室内のエアコンの気流の影響を受けるのか、出力の違いなのか進み始めた時とかに微妙にフラフラっとしちゃう印象でした。

 教習用という事もあって少し型が前のもの(Mini2かMavic Miniあたり?)のようでもあったので、ここ数年のDJI機の劇的な性能向上の差とかもあるのかも知れないですね。以前Air3を体育館で飛ばした際には、業務用のエアコンの前でも影響を感じないぐらいビシっとポジショニングが決まっていたのですが、あれは恵まれていたんだな、と今更ながら思いました^^; 中々色々な機種触る機会も無いですしね…。

 実技講習の方は僕の場合は最大でも3時間までで進めました。インストラクターさんの話ではやはり3時間目辺りから、どの人もミスが増えてくるらしいです。実際自分も、そうは思ってなくても微妙なミスが出るようにな感じはありましたね…。体力的にはどうという事は無いですが、やはりドローンの操作って自分が思ってる寄りも短時間で集中力を消耗してしまうようです。

室内での講習の終了

 そんな感じでしばらく安全研修センターの方で学科講習と室内での実技講習を繰り返す日々が続きました。3回目ぐらいから受講生も増えて3人になったりしたので、やはり時期的なものはあるようです。仕事で必要なので来年4月までには、という事情のある方もいらっしゃいました。

 Mini系の機体に慣れてきたかなーという所で、いよいよ大きい方の機体(たぶんDJI Phantom 4)に移行していきます。少しだけ室内で練習したら、ここからは屋外での実技講習に移っていきます。

DJI Phantom 4(?)
その送信機

 この頃には学科講習は10時間全て終わっていて安全研修センターに来る事も無くなります。先述の通り、のんびり進めていたのですっかり寒くなりつつあるのに屋外実技講習に移っていくのでした…(外気温一桁)。

ドローンドローン,無人航空機操縦士

 少し開いてしまいましたが、ちょいと理由がありまして今回はその話でも…。それはまだ残暑残る昨年9月頃の事でした…。

無人航空機操縦士

 箱根旅行時のフライトの目論見も失敗に終わり、さて、どうしたものかな、練習はしたいけどなと思っていたのですが、ドローンを購入する前に法律の確認をしていた時にしばしば目に入ってきた、無人航空機操縦士の国家資格がちょっと気になって、なんとなく検索し始めたのが発端でした。

機体登録をしたDips 2.0にも技能証明に関するページがあります。

 資格はまず一等と二等がありまして、また、夜間飛行や目視外飛行などを行う為の限定解除みたいなのもあります。取得方法は車やバイクに似ていて、試験会場で一発試験で受けるものもあれば、ドローンスクールに通うと実技はそちらで免除…みたいな取り方もあります。

 ただ、間違ってはいけないのはこの資格が無いとドローンを飛ばせない、という事は無いのです。特定飛行と言われる、ある種の飛ばし方をする際に国交省にきちんと申請する必要があるのですが、これ自体は資格が無くても必要条件を満たしていればクリア出来ます。

 資格を所持していると認証の通った機体と組み合わせで一部の申請を免除出来たり、申請の審査の時に飛行時間や技術所持の担保にもなるのがメリットでしょうか。

 さて、個人的にはそもそもドローンを飛ばす機会がまだまだ多くない状態だったので、そもそも飛ばす練習したいなと思う所もあってスクール通ってみるのも良いかもな…と思いました。好きな写真とラジコンを組み合わせた趣味として真面目に取り組んでみるのも楽しいかもなと思った所も大きいです。

 なお、いきなり一等も取れなくは無いようですが、講習時間が跳ね上がり(座学18時間、技能50時間!!)、料金は100万円弱ぐらいにはなるようです。…まぁ、ほぼほぼ業務用だと思うので、まずは目指すなら二等資格です。

 夜な夜な調べまくってたおかげで、色々な情報は集まったのですが、中々どうしてドローンスクールと一言で言えど、期間から料金からピンキリなんですよね。ただ、全体の傾向から見ると平日昼間にまとまった時間を取って、短期間での取得をうたうスクールが多いのかな、という印象でした。価格は車の免許とほぼ同等かそれ以上な所もあれば、18万円程度で取れると謳ってる所もあり(民間資格をうまい具合に経由する模様)、さてどの辺が適正価格なのやらといった所です。

 国で定めている所は初学者(民間資格を持っていない人等)は学科10時間以上、実技10時間以上の計20時間以上の受講が定められています。

 まぁ、そこそこの拘束時間はある訳で、僕の場合は完全に趣味でやってる以上、仕事をとめて平日にというのも難しいですし、嫁子供もいる身分なのであまり休日を埋め尽くすのもな…という所でその辺りのスケジュール調整が効く所が良いな、と考えていました。

ドローンスクール選び

 ドローンスクールに関してはドローンスクール専門の検索サイトみたいのがありまして、最初はそこをサラッと眺めていました。

■ドローンナビゲーター
https://drone-navigator.com/

■コエテコドローン
https://coeteco.jp/drone-school

 で色々見てたんですが、たまたま別件で検索していた時に結構近場にも載ってない(もしくは情報が更新されていない)ドローンスクールが割とあるな、という事に気付きました。そこで改めて別角度で探してみた所、割と通いやすいエリアになんと自動車学校が運営するドローンスクールがあるじゃないですか。(幾つかあるようです)

 自動車学校がそんな事をしてるとは思ってもみなかったのですが、車で走ってる時によく教習車を見掛けるリアリティとそこからある程度担保されるであろう経営状態、自動車学校なので教える事についてのノウハウや実績など考えると、割と賭けになっていそうな小規模のドローンスクール選びよりは安心感があったのでそちらで話を進める事にしました。

車、自動二輪、大型二輪とこれまで3回自動車学校には通っていて、自動車業務をやるつもりも無かったので大型二輪取った時点でもう来る事は無いだろう…と一人感慨深く思っていた記憶がありますが、まさかの4回目が有りました…。

飛鳥ドローンスクールへ

 …という訳でタクシーとかで有名な飛鳥交通さんが運営する飛鳥ドライビングカレッジに併設された飛鳥ドローンスクールさんにお世話になる事としました。

飛鳥ドライビングカレッジ川崎入口。なんと頭上はJRの貨物線です。

 京浜東北線や東海道線を使う方は川崎以南に貨物線高架下にある教習所を見掛けた方も多いんじゃ無いでしょうか。あそこですね。JRが直上や敷地横を通っているのですが、最寄りの駅は京急の八丁畷駅となります。駅からは歩いてすぐですね。

飛鳥ドローンスクール
https://www.aska-dnet.com/ds/

 残暑残る9月に詳細お伺いしに行ってみました。聞いてみると、受講内容などは良さそうなんですが、連日ニュースで値上げの報道をやってた時期もあってか授業料がサイトの記載より少し上がってました。

 この辺はやや動揺しつつも(^^;、もう一回トータルで掛かる金額や自分が通えそうな範囲での他のスクールでの総額などと数日吟味してみました。結局の所この近辺での相場からはあまり変わらないかなーという結論が出て、入校手続きを進める事にしました。(横浜周辺にもちらほらあるのですが、限定解除費用とかまで含めて計算するとあまり変わらない感じでした。)

ドローンに関してはコースを挟んで反対側の安全研修センター内で行われました。

 スケジュールに関してはちょうどドローンは閑散期だったようなのですが、インストラクターの方は自動車の方の教官やらイベントでの登壇などの方が多忙だったらしく、その辺とこちらのスケジュールを擦り合わせて講義時間を決めていきました。(10月以降はドローン教習に時間をきっちり割いてくれました)

 なので、所謂、自動車学校の予約サイトのようなシステマチックなものでは無かったのですが、入校のタイミングでは生徒は僕一人という状態だった事もあり、こちらの要望をほぼ取り入れて貰ったスケジュールになったので動きやすかったです。僕の場合はそこまで急ぐ気は無かったので、仕事や家族に迷惑掛けないよう週末、土日のどちらかで2、3時間ずつ…といった感じですね。話をお伺いしてた限りでは、仕事でX月までに必要…とかいう話ではがっつりしたスケジュールも組んで貰えるようではありました。

 そんなこんなで始まった無人航空機操縦士2等資格の教習、何回かに分けてつらつらと書き連ねて行こうと思います。